[改稿]


【帰省して、希望、静心、早わかり】


実家の玄関に飾ってある秋芳洞の置物土産 
「希望」は50年もので
わたくしの記憶に間違いがなければ高校の
修学旅行でバス内のクイズに正解した景品。

広い和室の欄間(らんま)横並びの壁飾りの
「静心」は40年もので
筆書金箔紙額入りになっていて当時武生市
郊外区画整理で二度目の家を建てた父好み。

その亡き父の古い一冊で表紙にも蔵書印の
「早わかり」は60年もので
今回久しぶりの帰省で本棚から戴いた昭和
三十五年(1960年)初版の貴重な国語稀覯本。


わかったことは、ひとは必ず死ぬことと
それでも静かな心で受けとめ希望をもち
生きるということ、早わかりは遥か遠く。


【八月は鎮魂早わかり遥か】


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