八月最後の日は陰暦文月(七月)十六日にあたり、
陽暦では満月で、ひと月後には中秋の名月など
とは思いも至らぬ真夏日、その昼下がり中之島。

高槻時代の同期採用同僚と、コロナ禍真っ只中
の信じられない大阪第◯ビル地下盛況下以来の、
旧友再会フォーエバーヤングで、北浜〜淀屋橋。


はやめに着いて集合時間までは中之島図書館へ
と決め込んでいたものの、混んでいるとの位置
情報で回避し、公会堂を間に堂島川と土佐堀川
に挟まれた中洲「こども本の森中之島」に游ぶ。

まさに「游ぶ」で、この辺りには宮本輝さんが
『泥の河』や『流転の海』で描いた何とも言え
ない水の匂いがして、遊ぶとはまた違ったもの。


予約制ですが、入口前にいた警備員のかたから
「今なら入れますよ、空いてますから」と助言
あり、窓口に申し出ると丁寧な説明があり入館。

館前から撮影禁止で、うわあ、ここはいいわあ、
入口横に何台もベビーカーが置かれていた通り、
ちいさいこどもにちいさな声で読み聞かせする、
若い優しいママさんパパさんや懐かしむように
遠い昔のママさんパパさんが、階段状の座り場
や程よく並んだ小さく可愛い椅子席にちょこん。

三階構造で外観よりも奥深く、まさに「本の森」
で、なんとグッズ販売の小さなコーナーもあり、
「はらぺこあおむし」フェアの最終日でしたね。


意外にも大人向けのかわいい本もたくさんあり、
『ねこバカ いぬバカ』という養老孟司さんと
近藤誠さんの対談風共著をわたくしは手にして、
13時の入館者入替時間までの束の間をゆったり。


【よかったねああよかったな夏休み】



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