椿は三春(春じゅう)の季語。


【八度目も春の大原美術館】


岡山へ青春18切符の旅。

「美術展覧会」は三秋の季語で日展や二科展も子季語
なのだが、わたしはなぜかいつも年度末の春に其処へ。

倉敷美観地区等に、そして大原美術館にも彼岸入りの
月曜日に行き、そう何かと月曜日は休館日だったこと、
児島虎次郎記念館は再開グランドオープンを控え休館
中であることや「等」は竹久夢二美術館もそうだった
ことに思い至り、翌火曜日に満を持して再訪してみた。


わたしは、ギュスターヴ・クールベ「秋の海」が好き
で今回も意外と小さなその「大原の目玉作品の一つ」
をそれはそれは愉しみにしていたが、無念「出張中」
で多分いま秋闌(たけなわ)の異国に在るのだろう。


児島虎次郎の諸画も、一番見たかった「春の光」は
やはり虎次郎記念館の目玉なのだろう、絵はがきも
なくて逆に秋に来るとどうみえるだろうと、オバカ
な想像などを楽しんでいた… お目当て作は無くても
その都度作るもので、例えばクロード・モネの有名
な「睡蓮」は実に300作ぐらいあるので、「この
大原の睡蓮」を何故児島虎次郎は、当時二万フラン
もの大金で領収証も貰えずにモネから直に購入した
のだろうとか考えながら、しみじみしげしげと観る。


本館だけで約二時間半を、大原美術館だけを、いや
川面に浮かぶ白鳥と川べりの椿とを合わせ観る眼福。


【白鳥の倉敷川の額に入る】


ずっと前から「秋の海」は光の加減によって同一の
はずの絵はがきを「二枚横並びに観る不思議」在り
と思っていて… 今回もこうしてノルマンディーの海
を広げて観ている…これを左右入れ換えると又違う?👀


【クールベの天使を描かず秋の海
   心の海の其処にありしか】🌊


🌊ギュスターヴ・クールベ・・・
1819年〜1877年、フランスの写実主義画家で
名言に「天使は見たことがないから描かない」。






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