第一 作者(主体・subject)
第二 作品対象者(客体・object)
第三 読者(客体的主体・reader)
第四 作品加工者(主体的客体・processor)

ここで、第三が「受験生」「学生」である時に、第一・二・四(「出題者」あるいは「研究者」)をすべて踏まえないといけない、ということになります。

これは、厄介(やっかい)ですが、遣り甲斐(やりがい)がありますね。
「厄介」と「遣り甲斐」は、とても発音が似ています。

重複対比(類比)

や「弥」・・・物事がたくさん重なる様子
い「意」・・・心に思うこと、意味・理由

あなたは、今、どの「」(視座)で、作品を「み(見・観・診・視・看)」ていますか?
もし、あなたが受験生なら、いちばん厄介なのは、第四が「採点者」でもあるということです。
戦わねばならぬ相手は、他の受験生ではなく、まずは「第四当事者」ということですね。
しかも、第四当事者を意識すればするほど、純粋な「第三当事者」(純然たる読者)からは離れてしまいそうです。

やれやれ・・・村上春樹さんの呟きが聞こえてきそうです。
知人のオーストラリア人 S が、ようやく『1Q84』(英訳版)を読み終えたとのこと。
彼は第一~第四当事者について、どう考えているでしょうか。離日するまでに「英語」で聞き質(ただ)してみたいと思っています。

あ、このブログの数少ない第三当事者である「あなた」に・・・ぜひ、この件に限らず、お考えをお聞かせ下さい。
第一当事者として、「コメント」は「第四当事者の目」にも思えて、有り難いものですから。