NPブログ「Leitmotiv 」言葉・論理・主題連鎖への旅

カテゴリ: 比喩

きつねうどんは普通に「しのだ」



じゃあ、なんで、きつねって書いてあるの?

狐に抓(つま)まれた…狸に化かされたような。


ただしこれは関西でのお話で

関東のたぬきとは天かすそば

らしい… 今月下旬の東京行で

芭蕉ゆかりの深川で深川めし

(あさり)にトライするつもり

で… そのときに「きつね」と

「たぬき」の正体も探ります。


きつねとたぬき… 女と男の化かし合いで

化かし合いはゆるし合いかも知れません

御免は御麺に通じます…ごめん類の小咄

…当記事は対比と比喩のカテゴリーです。


【化かし合うきつねとたぬきごめん類】


(類と言えば…吉田類さんの「○○放浪記」旨い番組📺)


さらにややこしい小咄(小噺・小話)で「ごめん類」…

関東では「天かすをのせるうどん=たぬきうどん」で

関西では「天かすをのせるうどん=ハイカラうどん」

…はい、おあとはすっかりよろしいようでごさいます。


(落語の「サゲ」はオチと似ているようで異なります…)


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径(みち) は車が通れない道のこと

職場は須磨区山手の私立高等学校  

生徒達の通学路を今朝初めて歩き

標題句を得ました… 住宅坂を避け

水枯れの妙法寺川に沿って上ると

新藁(刈り取り後の晩秋の干藁)や

紅葉や黄葉のそこはかとなく香り

最後にご褒美のように待っている
 
エスカレーターが有り難く思えて

緩やかな坂とコンクリート階段も

たまにはよきものと独りごちて…

冬めく は初冬の季語ですが 心は

すでに春めく頃に遠く翔んでゆき

おくの細道以外にも更に歩みたい

ものの 今はまだ冬入りしたばかり。


【もうひとつ別のみちあり冬籠もり】


追記 : みちには途・路もあり前者は

途中の 後者は道理の 意があります。




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うつせみ… 晩夏の季語

本来は「現し身→現せ身」で生身の人間を
指しましたが反転して「空せ身」と抜け殻
の意味になったようですね… 今回の東京行
で特に印象に残ったことばのひとつで大学
以来の友人(フリーライター&エディター)
から画像とともに貰いました…なかなかに
深いメタファがあるようにも思われます。


源氏物語の第三帖「空蝉」で光源氏の
求愛を袖にして空蝉のように姿を消す
…源氏17歳時ですが紀伊守(きいのかみ)
邸に居るこの女性は実は紫式部自身を 
暗喩?… 源氏は藤原道長モデル説あり。

しかし姿を消したこの空蝉の女性は…
第十六帖「関屋」に再登場するのです。


学友が何を語りたかったのか… 彼は今
映画を月に数本は必ず見ながら掛持ち
仕事を確りと熟(こな)しているようで
… 空蝉には思われず…やはり現せ身か。


韓国料理の店にご招待を賜り
サムギョプサルコースそれに
マッコリ…そのあと新宿街の 
職安通りなどを散策堪能して
台湾フルーツティーバー長く 
締めにはウィンナー珈琲を…
次の再会を期して新宿西口駅
で…今どきのグータッチでは 
なく握手してわかれましたが
楽しかった〜四十五年来の友
大学卒業即上京し仕事に目途
が立ってこのかた神楽坂長く
… 最もリスペクトしています。


【空蝉は現せ身   新宿の夜】


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「長恨歌」の前に… ちょっと考え直し以下の考察。

下掲の漢文教科書と新書を一日読んでおりました。


漢文の教科書には元気の出そうな文章が余りない
… 楽しくないというのとは違うのだが明るくない
余程の中国史好き故事好きの生徒以外には不人気
… しかし授業での面白い説明展開次第では何とか
入試頻出事項とはまた別の興味関心を惹けるもの
… そうは思ってみるものの生徒から池井戸潤の方
がずっといいと言われてしまえばそれはまあ同感。

ただ…「いろいろな問題についてどう考えていけ
ば良いのか」と思考自体を抽象的に考察してゆく
ならば…「いろいろな風景」を漢文の文章ひとつ
ひとつが「旅」の中でみせてくれるように思える
… 「?→!」表紙帯のキャッチは漢文以外も同様
「具体→抽象」「旅→醍醐味」「勉強→受験」等
「決して楽しいばかりではないが有意義」なこと
は世の中に沢山あって…それを伝えたいのも哲学。


「古典B漢文」高校教科書の多分最高峰のひとつ…
筑摩書房の改訂版の表紙デザインはコシノヒロコ
さん… 受験生達は果たして知っているのだろうか
「長恨歌」を「コシノヒロコ」を… 知っていても
考えることはあるのだろうか… などと思いながら
「長恨歌超訳」を長年愛用のメモリースティック
に入れながら… もう少し考えて練り直しを決意…
この日の高二漢文学年末考査で超訳全文を問題文
にして出題したのですが…軽読中の新書は2013年
刊行で先日の本校高校入試国語に出題されたもの
…使い始めの戴き物 縁起物「bookmark」と共に。


この一冊の本の主題は中心素材そのものであり…
ライトモティーフ(leitmotiv)です… 最初から登場
… 標題の短歌調に認(したた)めてみました。(^^)/


【漢文より池井戸潤のほんと春】

【抽象化一年ずっと言って春】

(宏川)


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日本に送られ博物館で珍重され生ける屍(しかばね)となるか
愛してくれる子どもが成長して自分を棄てるまで全うするか

人形のアイデンティティーとは何か?


「子ども向け」とパッケージにありますが
95分の「大人社会への警鐘アンチテーゼ」
… とも捉えられそうですね… 逆説的ですが。


人形=現代人 
博物館=エリート組織社会


では日本とは? 子どもとは?
ありがたくも「成長」とは?
いったい何なのでしょうか。


1995年の1よりも更に上質に
1999年に制作されたのが 2…
2010年の3も… 2019年の4も
みたくなりました…深い共感。


1999年の流行語大賞の一つは…
巨人軍(後メジャーで戻り巨人)
上原浩治投手の「雑草魂」です。
その後「生涯一投手」を貫いて
2019年に引退した符合に注目し
トイ・ストーリーに標題の言葉…。


貸してくださったかたの
チョイス・センスに感謝。(^^)/


【人形を貫き生くる向暑かな】


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