NPブログ「Leitmotiv 」言葉・論理・主題連鎖への旅

カテゴリ: 比喩

「長恨歌」の前に… ちょっと考え直し以下の考察。

下掲の漢文教科書と新書を一日読んでおりました。


漢文の教科書には元気の出そうな文章が余りない
… 楽しくないというのとは違うのだが明るくない
余程の中国史好き故事好きの生徒以外には不人気
… しかし授業での面白い説明展開次第では何とか
入試頻出事項とはまた別の興味関心を惹けるもの
… そうは思ってみるものの生徒から池井戸潤の方
がずっといいと言われてしまえばそれはまあ同感。

ただ…「いろいろな問題についてどう考えていけ
ば良いのか」と思考自体を抽象的に考察してゆく
ならば…「いろいろな風景」を漢文の文章ひとつ
ひとつが「旅」の中でみせてくれるように思える
… 「?→!」表紙帯のキャッチは漢文以外も同様
「具体→抽象」「旅→醍醐味」「勉強→受験」等
「決して楽しいばかりではないが有意義」なこと
は世の中に沢山あって…それを伝えたいのも哲学。


「古典B漢文」高校教科書の多分最高峰のひとつ…
筑摩書房の改訂版の表紙デザインはコシノヒロコ
さん… 受験生達は果たして知っているのだろうか
「長恨歌」を「コシノヒロコ」を… 知っていても
考えることはあるのだろうか… などと思いながら
「長恨歌超訳」を長年愛用のメモリースティック
に入れながら… もう少し考えて練り直しを決意…
この日の高二漢文学年末考査で超訳全文を問題文
にして出題したのですが…軽読中の新書は2013年
刊行で先日の本校高校入試国語に出題されたもの
…使い始めの戴き物 縁起物「bookmark」と共に。


この一冊の本の主題は中心素材そのものであり…
ライトモティーフ(leitmotiv)です… 最初から登場
… 標題の短歌調に認(したた)めてみました。(^^)/


【漢文より池井戸潤のほんと春】

【抽象化一年ずっと言って春】

(宏川)


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日本に送られ博物館で珍重され生ける屍(しかばね)となるか
愛してくれる子どもが成長して自分を棄てるまで全うするか

人形のアイデンティティーとは何か?


「子ども向け」とパッケージにありますが
95分の「大人社会への警鐘アンチテーゼ」
… とも捉えられそうですね… 逆説的ですが。


人形=現代人 
博物館=エリート組織社会


では日本とは? 子どもとは?
ありがたくも「成長」とは?
いったい何なのでしょうか。


1995年の1よりも更に上質に
1999年に制作されたのが 2…
2010年の3も… 2019年の4も
みたくなりました…深い共感。


1999年の流行語大賞の一つは…
巨人軍(後メジャーで戻り巨人)
上原浩治投手の「雑草魂」です。
その後「生涯一投手」を貫いて
2019年に引退した符合に注目し
トイ・ストーリーに標題の言葉…。


貸してくださったかたの
チョイス・センスに感謝。(^^)/


【人形を貫き生くる向暑かな】


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対比も比喩も
10種類に分け
考察をします。

イメージ図を
あらためて😄
ご覧ください。

【春の夜対比と比喩のラビリンス】

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広くは林業家に含まれ
高い木の上に登り伐採
剪定などをする職業の
ことで昔は空に一番近
いところでする仕事師
であったことから呼称
(ネット記事等参照)
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大谷祖廟の事務所前の庭で
大きく高い木の上に登って
いる仕事師のかたを発見👀

妹の連れ合いGBさん
すかさず教えてくれ
ました「そらしです」

彼もまた徳島山奥の
木頭で炭焼き含めて
林業にも関わるNPO
法人に携わり続けて
きました…NPも一年
間だけスタッフ一員
だったことあります


空師

危険かつ重大なお仕事です
どうやら先日の台風で被害
を受けた部分の伐採のよう

画像ではよく見えませんが
かなり高いところまで登り
つめて仕事に集中されます

・・・・・・・・・・・・

〇師
〇〇師

いろんな匠
師匠がいる
のですねえ

空師がいるのだから
海師もいるのかしら
と思って検索すると
コミックスがあるの
です『我が名は海師』
読んでみようと決意

そこには「山師」と
いう…職業とは言え
ない比喩的な呼称も
準(なぞら)えられ
ているようですね…


山師のような教師…
であってはならない

そもそも教師という
呼び名を嫌って教員
の方を用いるNPです


あえて言えば
言師(ことし)
我が名をそう
呼ばれるよう
精進したいと
考えています


ブログ読者のみなさまは
各々何師でいらっしゃい
ますか…〇師になりたい
と思っていらっしゃるの
でしょうか…コメントを
お待ちしております(^o^)丿
(言師希望NP)


旅人と我が名呼ばれん初時雨
(芭蕉:「笈の小文」44歳時)

芭蕉は「俳諧師(はいかいし)」


言師とはいまだ呼ばれぬ暮れの秋*
(NP宏:中間考査最終日 年齢不詳)


*
暮れの秋とは秋のおわりで晩秋の季語
秋の暮れなら秋の夕暮れで三秋の季語


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2016年本屋大賞受賞作。
(大賞は4月発表で実質的には2015年9月初刊の単行本。文庫本は2018年2月初刊。)
山﨑賢人主演で今週6月8日封切り全国ロードショー。

原作者の宮下奈都(なつ)さんは、
上智大学・文学部哲学科出身、
福井県福井市在住の主婦のかたでもあり、
一家五人で北海道に山村留学されたことがあるそうです。


北海道研修を控える今、
生徒達にも勧めた手前、
映画も見に行きますが、
まずは原作で予習です。

2月に文庫本を買って、
それは速読しただけで、
相応しい生徒さんに…。

今回あらためてゲット、
帯が変わっていました、
「累計100万部突破」。


北海道の楽器店が舞台、
・・・の一つなのです。


村上春樹の初期三部作、
『羊をめぐる冒険』も、
現在併読中の一冊です。

「羊でつながる物語」、
・・・の一つなのです。


最近考えていること…、
一つの物語は全く個別、
・・・でありながらも、
全く別個の物語と素材、
そうモティーフに依り、
繋がっているのではと。


「羊」の意味するもの、
それはきっと深淵です。


だから今朝の当記事は、
カテゴリー「動物」と、
「比喩」とに入れます。


雨空でしょうか、
羊のことにも想いを巡らせながら、
元気に「行ってらっしゃい」。🐑



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