NPブログ「Leitmotiv 」言葉・論理・主題連鎖への旅

カテゴリ: 夏目漱石

高校生の足早に過ぐ


ちょっと相当嬉しい朝の光景で駅へのすれ違い
住まいの近くに全国有数の私立進学校があり…
もしかすると中学生だったのかも知れませんね
漱石の前期三部作はこの順番が大事なのです…


学年末考査の日なのでしょうか…他にも大勢の
生徒たちが思い思いの服装(校則無しとか…)で
通学途上…流石に今日は歩きスマホはいない…
わけはありません…別段この生徒たちに限らず
一般人も学生生徒もそれが普通なのですから…


しかしお前はどうなのだ?と訊かれた時の為
自分はもう大分前にやめています…危険だし
情けないような気がします…ただ先日の18旅
では久しぶりにやってしまいましたね…🈲⚠


では問題です…(p_-)
漱石の後期三部作を正確に書いてください。
後日解答にちなんだ記事でお応えします。(^^)/

ついでにNPはなぜ嬉しかったのでしょう?
(歩きスマホをしていなかったからではなく…)


【それだそれだ!春待ち顔で草枕】
(『蒼穹』)


春待つ…春の季語ではありません晩冬
草枕…三部作には入りません初期作品



関西は公立高校の一般選抜入学試験の日です…

天候回復のよい一日でありますように…🙏🙏🙏


【花粉 黄砂 PM2.5 季重なりは🈲(NG)】



帰りの夜道寅公河童


『ミチクサ先生』下巻後半を何度目かの読了…
また泪…とりわけエンディング… 最も愛された(!)
弟子の科学者で文筆家の寺田寅彦と晩年木曜会
に颯爽と現れた新進気鋭の芥川龍之介の夜道や
半年後の駿河台での会話シーンには感銘です(T_T)

寅公は漱石ネーミング(寺田寅彦は『猫』の寒月)
河童は芥川の自称雅号(俳号我鬼よりお気に入り)


【六月の風遥かなる漱石山脈】


新出地名は流石に復活

不忍池
千駄木(漱石山房)
戸山
箱根山
神保町
日本堤
駒込
西片町
森川町
早稲田南町
日比谷公園
馬場先門


香日ゆらさんの漱石四コマ漫画集
またまた再再再再読しています。


DSC_0341~2

シリウス(Sirius)…おおいぬ座で最も明るい
恒星で、全天21の1等星の1つ、太陽を除けば
地球上から見える最も明るい恒星である。
視等級は1.46等で、シリウスに次いで明るい
カノープスのほぼ2倍の明るさである。
バイエル符号における名称「おおいぬ座α星」
オリオン座ベテルギウス、こいぬ座プロキオン
とともに、冬の大三角・冬のダイヤモンドを 
形成する恒星の1つでもある。


【シリウスの机の位置に残業す】
(『蒼穹』冬の部)

『ミチクサ先生』下巻前半では漱石の熊本生活半分
ロンドン留学が半分となり…子規はもう起き上がる
ことすら叶わなく…双方で東京の地名は皆無の状況。


漱石は給費留学生として明治33年に33歳での渡航
…文部省が手配してくれた最初の下宿では生活費や
特に書籍費が足りなくなるので…すぐに二か所めに
引っ越し…その街の印象が「深川」のように覚えた
のです…江戸情緒を残す深川が比喩的に登場します。


引っ越しと言えば漱石は生涯で十七度の転居をし
熊本だけで六回と作中にあります… ロンドンでも
最初の9か月間で四回…あれ?あと七回しか残らず
NPもブログプロフィールにありますが…大学進学
以降で現在までに十七回…内田樹さんは更に凄い
のですが…話が逸れてしまいましたが東京の地名
新規登場は留学準備での東京帰還で「矢来町」。


以上が下巻前半で漱石の帰国に至る137頁迄です。


霧は三秋(秋じゅう)の季語。

夏霧(夏の霧)は三夏の季語 
冬霧は三冬になります但し
春霧はありません…春は霞
なのです…靄(もや)は通年。


山本周五郎の『さぶ』の冒頭を思い出してしまい
ました… 作家沢木耕太郎さんの高評も合わせて…。

小雨が靄のようにけぶる夕方、
両国橋を西から東へ、
さぶが泣きながら渡っていた。


今夏の東京行の支度をブログ上でしています。

漱石山房記念館(新宿早稲田)は必ず行きたい。


【漱石を辿る 喩えば夏の霧】 


十二月九日は大正5年(1916年)に文豪
夏目漱石が満49歳で鬼籍入りの忌日…。

文豪です。

伊集院静さんが日経新聞に八か月もの
大病休載を挟みながら今夏完結させた
連載小説『ミチクサ先生』(11月初刊)
を… 大事な私事に挟みながら終日読み
漱石の凄さと伊集院さんの凄さと併せ

…「ミチクサが多いほうが、人生は面白い!」
という上巻の帯表キャッチを味わっています。


【ミチクサのあとのメイアン気にせず冬】


DSC_4955

かんどく(完全に敢然と読み了える: 掛詞)
第1部~第3部
このうち第1部は1994年4月初刊の年度に
読んだ記憶があり第2部は同日刊行なので
読んだはずでも記憶が薄れていて第3部は
1995年8月初刊の年度に購入し未読と判明。

れいどく(一旦離れてから戻って読む:造語)
Book2第17章
季節同時並行で再読を試みて物語の舞台が
1984年の8月辺りで読み止(さ)しになった
Book2(7月-9月)の後半に戻り Book1と同日
発売の2009年5月初版こちらも未読と判明。


どちらも季節を越えたもの
(第一義的な時系列は同じ1984年4月~夏)
正確には時空を超越した虚構
(長編小説というよりもまさにモノガタリ)


『1Q84』が当然の如くに
『ねじまき鳥クロニクル』を踏まえたもの
というよりも同一モティーフを孕んでいる
ということがとてもよくわかります驚異的。

ネタバレなしにしたいのですが
今「青豆」の章のひとつに戻り
ああマダムはクロニクルの婦人
… 水素材や暴力殺人性も類似的。


漱石の
『彼岸過迄』(1912年1月~4月朝日連載)
『行人』(1912年12月~13年11月 同上)が
ともに或る意味で確実に推理・探偵小説
であったことを想起します… 『門』丁度
今日有名な「冬来たりなば春遠からじ」
を踏まえた「然し又ぢき冬になるよ」の
エンディングに向かいます… 完読の予定。

後期三部作とされる
『彼岸過迄』『行人』『こころ』戻読へ
読み止しているのではないのですが…
完読して読んだつもりになっている…
だけかも知れませんからね確かなこと。


【漱石と春樹は夏の推理物】


何度も読みたくなる推理物はホンモノ…。


IMG_20210721_064929



このページのトップヘ