NPブログ「Leitmotiv 」言葉・論理・主題連鎖への旅

カテゴリ: ライトモティーフ手法

当ブログ ”leitmotiv”
ライトモティーフは
2012.1.16に始まったので (^o^)
十年を1か月過ぎていたことに
気づきました… 延べ訪問者数は  
151223人で投稿(掲載)記事数は
4390件…思えば遠くへ来たもの

今朝はBSプレミアムでベートーヴェン
ヴァイオリン・ソナタ第五番「春」を
視聴…ピアノを後景に小林美樹さん🎻

幸福感に満ちた明るいヘ長調の曲想
「スプリングソナタ」との愛称あり
…三田誠広さんの小説『春のソナタ』
(『いちご同盟』の続編)モティーフ

1800年〜1801年に作曲されたものです…
ベートーヴェンはヴァイオリン・ソナタ
を十曲書いていますが…今朝に相応しく
… 旧暦睦月十六日で月齢的にはほぼ満月
(旧暦で昨日が望月…新暦では明日が満月)
十六夜月なのか小望月なのか…夜も愉し


当ブログにお越し戴き有り難うございます
… あたらしい春も宜しくお願いいたします。







11月23日の勤労感謝の日は
明治を代表する女流作家の
樋口一葉が1896(M29)年に
24歳で早逝した「一葉忌」。

この日の南天荘画廊一番客
NP… 開廊時刻11時前に行き
入口すぐに掛けられた御字
「そのまゝ」に強く惹かれ
立ち竦んでしまいました。

なぜか漱石の『それから』
を想い浮かべたのです…
だからその斜め向かいに
「拙を守る」という漱石
の句のことばがあって…
前企画展で話題になった
「必有隣」を見た時には
… 繋がっていると感じて
嬉しくなっていました。

この日の神戸新聞朝刊の
神戸・明石版に紹介記事
が大きく報じられていて
来廊客のかたが多くなり
そうな雰囲気の中でした。

ほどなくお見えになった
小畑延子さんと二年ぶり
に再会させていただき…
懇意にお話を伺いました
…「ことばや字や画が先
にあるのか、イメージや
おもいが先にあるのか、
書も句も同じですね」と
いう結びになりました。 

書作品集『轍』(わだち)
出版記念展の一環として
お見えになった東京在住
で日展入選の書家のかた。

南天荘画廊での出展期間
を過ぎてからの記事です
… 小畑さんの許諾を得て
掲載させて戴きました。


南天荘画廊は企画や展示
の在り様にとても品格の
高さを覚えます… また礼
や節を感じます… これは
オーナーの行永禮子氏の
お名前に繫がるものかと
思い… 厚かましくも出入
(知り合いの画伯南熊山人
さん同様で「出没」) を
させて戴き感謝なのです
(禮子氏は「あやこ」)。 


【そのまゝの御縁で冬に再会し】
(小畑延子さまへ)


【山茶花やオーナーは元宝塚】
(行永禮子さまへ)


【あやの冬彩綾絢と禮の在り】
(マネージャーさまへ) 



【十三夜迄しか生きず一葉在り】
(樋口一葉に)


またまたライトモティーフ手法で
話題転々 小主題連鎖…「輾転反側」
(てんてんはんそく) 御容赦の程を。


DSC_4941
DSC_4942
IMG_20211125_063425


まだ入賞者ガラ?コンサートがありますが…🎵
僕の中ではオワタ…「そして僕は途方に暮れる」
(作詞・作曲: 銀色夏生、大沢誉志幸 1984年)


ロス五輪は1984年でした…東側諸国ボイコット
で何か尊いオリンピック精神が失われた大会…

フィリップ・ロスという現代アメリカを代表
する作家の一人は 三年前に亡くなりました…
『さようならコロンバス』(1969年集英社)
『素晴らしいアメリカ野球』(1976年 同上)
現代世界文学全集を購読していた頃があり…


さようならショパコン
素晴らしいショパコン


今… ショパコン・ロス


もう真夜中に未明にYouTube映像に釘付けに
なることもない…儚きは人の世の倣(なら)い…


そして僕は村上春樹さん「金銀ブルータス」
に還ってゆきます… ハルキお薦め本の一作📕
「ガラスの靴」そして… お薦め盤の曲集🎹🎵
「ブラームス」作者 安岡章太郎(第三の新人)
ピアノ演奏者 グレン・グールド…流石ハルキ


CDアルバム以外は賜り物…ゆっくり読みます

CDも賜り物でした…もう20年前に元同僚から


反田さんも小林さんも「感謝」の思いを強く
述べていますね… 僕も途方に暮れる暇あれば
感謝して… ポケモンの赤緑や金銀のように…
出来れば文学・音楽両方を楽しみたい晩秋  (^^)ρ(^^)ノ


午前三時までには起床してしまいます…👀


10年前にグレン・グールドの故国カナダ
… 生没したトロントなどに中三生と語学
研修に行き… 帰着時に東日本大震災あり
… 時差ロスで三時間睡眠が長く続いて…
10年後の優勝はカナダのブルース・リウ

第三楽章は歴史に残る名演奏だったとか

グールドはコンクール・コンサート嫌い
で知られています…1982年に50歳で他界


ショパコン・ロス


IMG_20211021_222521





本専用のエコバッグに
銀河鉄道の夜デザイン
「ほんとうのしあわせ」
当ブログの記事再考…。

銀河鉄道を走る列車に乗車して
様々な出会いと不思議な光景に
遭遇したジョバンニは幻想の旅
の同伴者で友人のカムパネルラ
に… こう語りかけるのでした。


「僕もうあんな大きな暗(やみ)の中
だってこはくない。きっとみんなの
ほんたうのさいはひをさがしに行く。
どこまでもどこまでも僕たち一緒に
進んで行かう。」
(宮沢賢治『銀河鉄道の夜』原文終盤)


“みんなのほんとうのしあわせ”

NHK100時間de名著シリーズの
「集中講義 宮沢賢治」サブタイトルは
「ほんとうの幸いを生きる」です。

このテクストによると
賢治は生涯を通して
「ほんとう」や「まこと」を強く意識し
童話作品のいたるところに
これらのことばをちりばめてきたそうです。

「人はまことを求める。真理を求める。
ほんたうの道を求めるのだ。」
(「アラムハラドの見た着物」より)


ほんとうにありがとう
まことにうれしいです


… なんてことばをつい軽々しく
言ってしまうのですが… なにが
ほんとうで なにがまことなのか
あと二か月の間… 賢治を通して
考えてみることにします本当?


勿論他にも併読は続いていて… 読み始めた
『ねじまき鳥クロニクル 第3部 鳥刺し男編』
第8章で「ワタヤノボル」という名の猫に…
主人公岡田亨は突然「サワラ」という名を
付けます…どちらもほんとうではない…!?


探してみました…何と この第3部冒頭は

「ねじまき鳥さん(オカダ・トオル)の
本当の名前がどうしても思い出せない」

という謎の高校生少女(笠原メイ)の手紙
から始まります… 第1*2部にあった年月
の前置き表記はなくなっています 本当?


ほんとうのしあわせ

本当の名前


名前があれば存在する
(ソシュール言辞学➡️構造主義)


名前がなければ不在?非存在?


ほんとうのしあわせとは?
この解答(回答)は
しあわせに名前を付けること…


【しあわせに扇子と名前付け開く】


【しあわせとつゆあけ少しだけ似てる】


近畿・東海 史上最長の梅雨が明けたそうです…
約二か月間ですからね… 本日は祇園祭も自粛裡。

大分前に祇園の舞扇堂で求めた扇子「丸竹夷」
まるたけえびすにおしおいけ… 京都の町 覚え唄
… なまえを口ずさむと本当に行きたくなります。


和歌の道はただまこと少なくあだなるすさみばかりと思ふ人もや…
(『十六夜日記』)
・・・和歌の道はまあ真心が少なく不誠実な遊びごとに過ぎない…


IMG_20210717_131427
IMG_20210717_145322
































IMG_20210717_150902

昨日6月19日は太宰治の「桜桃忌」だったので…
何か相応しい一作をと青空文庫で読み始めた夜更。

あ、こんなに長編だったのか…しかも引用古文多々
なので学生時代 読んだつもりで全く軽佻浮薄読み
であったことを今更思い知っています…村上春樹氏
『1Q84』が丁度 Book2に入ったところですから
同じです…『平家物語』からの「援用」ニュアンス
の如く 太宰『右大臣実朝』は『吾妻鏡』『増鏡』
を活かした進行です…NP余りの展開の妙に驚き…
驚いたと言えば…六十歳近くの鴨長明が小太りの
世捨て僧で歌人として登場します…わざわざ京の
隠遁地から鎌倉まで足を伸ばして…やがて実朝の
死後三・四年で『方丈記』を書く設定…どきん!
この方丈記も下記「懸案事」の一つ(期末考査範囲💦)


You Tubeに朗読が上がっていますが…87分強です
これも「朗読」は『1Q84』の「ふかえり」想起。


実朝の使用人が実朝死後20年を経て物語り(朗読)
しています…「相州」(北条義時)が実は主謀(黒幕)
???などと邪推しながら読むと面白くて歴史楽習
にもなり…実朝は1219年二十八歳(満26歳)で僧衣 
公暁(甥っ子:父頼朝の長子頼家の長子)に鎌倉鶴岡
八幡宮石段で斬殺されました…右大臣だった実朝は
次男 12歳時征夷大将軍となる一方 『金槐和歌集』
を編む才人でもあったのですが…北条家に疎まれ?


正岡子規は『歌よみに与ふる書』で実朝を
「万葉以来實朝以来一向に振るひ申さず候ふ」
「力量あり見識あり威勢あり、時流に染まず
世間に媚びざる処」
「あの人をして今十年も活かして置いたなら
どんなに名歌を沢山残したか」
と絶賛です。(+o+)


で、史実や人物の確認も始めてしまったので
…はいスクロールは未明に至り…他の懸案事
もあって一旦休止まだまだ続きは明日以降に
…枕元も気持ちも暗い?いえいえまだまだ…
(´・ω・`)


「平家ハ、アカルイ。……アカルサハ、ホロビノ姿
デアラウカ。人モ家モ、暗イウチハマダ滅亡セヌ。」

(『右大臣実朝』S18年9月:太宰治)


(´・ω・`) 明るいようで暗いのでまだまだ大丈夫
…緊急事態宣言解除のちの「まん防」も又…大阪
・兵庫はそんな雰囲気なのかも知れません…飲食
の良心的なお店へのエールになればと願いますが
… 『実朝』スクロール読書共々 詰め込み過ぎで
句作にも「詰め込み過ぎ」は「御法度(ごはっと)
m(__)m という訳で当初の二句を一首にして…。



【実朝を偲んでふける桜桃忌
   詰め込んで夏至何の解除か】



(+o+)・・・
仰の如く近来和歌は一向に振ひ不申候。正直に申し候へば万葉以来實朝以来一向に振ひ不申候。實朝といふ人は三十にも足らで、いざこれからといふ処にてあへなき最期を遂げられ誠に残念致し候。あの人をして今十年も活かして置いたならどんなに名歌を沢山残したかも知れ不申候。とにかくに第一流の歌人と存候。強ち人丸・赤人の余唾を舐るでもなく、固より貫之・定家の糟粕をしやぶるでもなく、自己の本領屹然として山岳と高きを争ひ日月と光を競ふ処、実に畏るべく尊むべく、覚えず膝を屈するの思ひ有之候。古来凡庸の人と評し来りしは必ず誤なるべく、北条氏を憚りて韜晦せし人か、さらずば大器晩成の人なりしかと覚え候。人の上に立つ人にて文学技芸に達したらん者は、人間としては下等の地にをるが通例なれども、實朝は全く例外の人に相違無之候。何故と申すに實朝の歌はただ器用といふのではなく、力量あり見識あり威勢あり、時流に染まず世間に媚びざる処、例の物数奇連中や死に歌よみの公卿たちととても同日には論じがたく、人間として立派な見識のある人間ならでは、實朝の歌の如き力ある歌は詠みいでられまじく候。真淵は力を極めて實朝をほめた人なれども、真淵のほめ方はまだ足らぬやうに存候。真淵は實朝の歌の妙味の半面を知りて、他の半面を知らざりし故に可有之候。
(Wikipedia…正岡子規『歌よみに与ふる書』より)

このページのトップヘ