NPブログ「Leitmotiv 」言葉・論理・主題連鎖への旅

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IMG_20211004_180039ほんとうに久しぶりに
職場の最寄り駅改札口
花ギャラリーに入った
グラジオラスは晩夏の
花… ピンクの花言葉は

「たゆまぬ努力」
「ひたむきな愛」
「満足」
 
です…色別で沢山あり…
標題の句は確か今夏に
物語と同時進行で1984
年を舞台にした…あの!

村上春樹さんの『1Q84』
を読んでいての花素材に
によるものです… そして
「奎18号 2021夏号」の

“想い出は夏の花”

十連句… 今となっては
創作動機や状況が不明

“想い出せない夏の花”


たぶん登場人物マダム
の… いかにもなセリフ
青豆が月二つ見始めた
頃のグラジオラスの花



ノーベル文学賞2021年
発表は日本時間で10月
7日木曜日の午後八時…


村上春樹さんの特集(上)を
組んだ雑誌「ブルータス」

賞の如何に拘わらず楽しみ
です「「読む。」編」とか


それだけで「満足」です💠



【風の歌を聴け四十二年めの秋】


春樹さんの単行本デビューは
1979年7月23日… 30歳でした






守備の下手な拙守ではなくて
下手なことを逆に大切にする。

「守拙」… 拙(つたな)さ・稚(おさな)さを自覚
自戒することは「初心」に繫がる大事ですね。

拙学・拙文・拙画・拙句

夏目漱石の熊本時代の句にこんなのあります
明治30年(1897年)英語教師として赴任中です。


《木瓜咲くや漱石拙を守るべく》🌾


ぼけの花・木瓜咲くは晩春の季語なので
すこしの気怠(けだる)さとバラ科の紅白
どちらのボケの小花かという妙味が交錯
… 漱石には白が合うようにも思えますね。

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花言葉は「平凡・早熟・先駆者」だそう
で通年或いは11月から咲くタイプもあり
寒木瓜なら春を待たない晩冬の季語とか。

目先の利に走らず不器用でも愚直に生きること
という解釈だそうですが… とてもいい言葉です
… 同時に「ぼけ(ばか)がえらい」という含みも…。



(フリー画像…紅白揃いは
なかなかないバラ科…🌹)


【ぼけとばか呟きの似て木瓜の花】


【どんぐりにばかがえらいと言ってみる】
(2021.9 「奎 19号」所載)


後句は宮沢賢治「どんぐりと山猫」の一節を
踏まえています… NP2021 年間代表句です…。

画廊「それぞれの宮沢賢治展」
NPコーナーこんな感じです…
明日17時迄開催中 お越しを
… 守拙の心でお待ちします。m(_ _)m

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🌾守拙(しゅせつ)・・・
[chilata.netより]
この句は、陶淵明の詩「帰園田居」に出てくる「守拙帰園田」(拙を守って園田に帰る)が下敷きにされています。陶淵明と異なるのは、漱石の故郷は田園ではなく、東京という都市だったということです。子規は『墨汁一滴』でこう書いています。

《漱石の内は牛込の喜久井町で田圃からは一丁か二丁しかへだたつてゐない処である。漱石は子供の時からそこに成長したのだ。余は漱石と二人田圃をして早稲田から関口の方へ往たが大方六月頃の事であつたらう、そこらの水田に植ゑられたばかりの苗がそよいで居るのは誠に善い心持であつた。この時余が驚いた事は、漱石は、我々が平生喰ふ所の米はこの苗の実である事を知らなかつたといふ事である。》
( 正岡子規『墨汁一滴』)

午後七時前の帰り道…いつものプロムナード
ようやく花の植え込み世話係のかたに遭遇…
暫しインタビュー(仕事のお邪魔にならぬ様)
して…例の「木槿(むくげ)か芙蓉(ふよう)か」
尋ねてみました…ベテラン女性の親切な回答。


なんと・・・ 
「アメリカ芙蓉」に「もみじ葵」が交配され
た花で「ハイビスカス」も入っています…🌺
でした…アメリカフヨウはアオイ科の花。👀 


できる「種」は
アメリカ芙蓉かもみじ葵かどちらかになると
…それにしても夜の照明が植物や花の生育に
深刻なダメージを与えているそうで観賞用で
はあるもののちょっと複雑で哀しい気持ちに
… 咲くべき時や萎むべき時にそうはならずに
葉の形や大きさや色まで変になってしまうと
… 温暖化の影響は?… それはわからない…と。


🌺アメリカ芙蓉・・・…
亜米利加芙蓉の花言葉は「日ごとの美しさ」
毎日途切れることなく咲き続ける大きな花の
「華やかな生活」 夏から秋に茎先や先が尖り
縁にギザギザ(鋸歯)がある卵形の葉のわき
にピンクや白や赤色などの大きな五弁の花が
早朝に咲いて夕方閉じます。
[弥生おばさんのガーデニングノートより]


昼にはもう草臥(くたび)れて 花がぐったり
閉じていることも多いのです… まるでヒト
7月から10月の花のようです… 秋の季語?


【特別授業終わる亜米利加芙蓉のように】


[翌朝]

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[再掲]

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【花の名はいさ知らずとも戦陣に
         散りて戦花となるを厭はず】


日清戦争最大の分岐点となり
「半年はかかる」と言われた
旅順要塞は僅か一日で陥落し
… 日本軍の戦死は将校一名と
卒(下士)229名に[すぎない]
と『坂の上の雲』に記載され
ています… 明治27年11月です
が翌年4月から5月子規の従軍
は記者として既に優勢は決し
「新戦場の見学旅行」とあり
(旅順で軍医官森鷗外を訪問)
… 喀血して下関から神戸へと
重篤の身で帰国しただけ悲惨。


神戸病院にちょうど二か月と
須磨の保養院で転地療養一月
… 八月二十日過ぎには松山へ。


はたしてこれは戦争に従軍し
命を縮めたと言えるかどうか。


戦争はかくも人の心を掻き立て
徴兵ではなくとも「参戦欲」を
持たせ いやなことばで言えば…
「花を咲かせたい」と思わせる
媚薬のような… 「花と散ること
を厭わない」毒気があるのです。


昨夜の通勤路(プロムナード)は
翌朝まだ入替ではなく名残花…
盛んに盛んに咲いておりました。


その須磨や明石や姫路も越えて
播州赤穂まで新快速の車中にて
… 車内閑散として赤蜻蛉は三秋
アキアカネとも言います… 本当
に偶然なのですが「赤トンボ」
作詞者である三木露風の出身地
「たつの」駅を過ぎたところ…。


【秋茜車窓にふれてたつの過ぎ】


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プロムナードの花も一斉に入替の秋(とき)
通勤路なので週末の夜に一気の作業です。

やはり芙蓉… 不要になったんですね 哀愁
フヨウの花言葉は「繊細な美」です…🌺。

丁度『坂の上の雲』(二) で日清戦争場面
小説本線から外れた叙事的な戦闘シーン。

子規はこのあとすぐ (三) で亡くなります
…「せんじんにちり、せんかにたおれた」
という歴史的な表現があります… 直接の
戦争ではなくても… 本人意思による出征
であっても… やはり「せんか」に命縮め
命失い…肉親を奪われたヒトは「戦花」。


【戦果とは戦禍と戦花芙蓉伐る】


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