NPブログ「Leitmotiv 」言葉・論理・主題連鎖への旅

カテゴリ: 詩・短歌・俳句

おもかげ


阪神電車石屋川駅から
面影を辿り北へ上がり
2号線沿い御影公会堂
を右へまっすぐ程なく
御影高校の東に南天荘
画廊がみえてきます…。




八木重吉は1927年(昭和2年)29歳で茅ヶ崎で
死去も… 神戸市の東灘区に1922年(大正11年)
7月19日〜1925年3月まで御影師範等に英語教師
として滞在の間に多数の詩作… 言わば神戸詩人
石屋川べりを幼い桃子ちゃんを連れて散歩を…。


【キミ生きた百年のちの冬紅葉】




南天荘画廊では三谷恵子さんの「あそびの時間」
… フェルト羊毛クラフト作品の展示即売の個展
わたくし、早速、洒落た帽子をあらたにゲット
… 来週前半まで続きます、是非皆様お越しを…。


本日

12月7日(土曜日)大雪(たいせつ二十四節気)
おだやかな重吉のような冬日和の一日でした…。




1000011862
1000011870
1000011876






100001188010000118781000011877

ブログ名物「対比」シリーズ


先日、ア・テンポの会のお二人とJR塩屋の

「海角スクエア」に游んだ時の戴き物二品。

Q1
違いをわかりやすく述べてください。

Q2
それぞれに合う飲み物は何でしょう。


【ヴィオロンのため息遠く秋暑の夜】😮‍💨


😮‍💨ヴィオロンのため息・・・
フランスの男性詩人ヴェルレーヌの
自由叙情詩「秋の歌」の冒頭… 但し
上田敏は「落葉」と名付けている。


Q3
上田敏が詩題を「落葉」とした理由は?


Aは夏のSDGsクイズの解答と共に後日。

1000010744

俳句甲子園

全国高校生俳句選手権大会のお土産が
灘高等学校の文芸同好会顧問先生から
ラストマイルの手によって届きました。

丁重な一筆箋が添えられ
こちらこそ応援で元気を
戴いたことと併せて感謝。

高三の夏最後まで頑張り抜いた部員さんに
あらためて拍手と今後の受験ロードに向け
こころからのエール📣を送ります。👏


勤務校のひとつでは小論文指導だけを連日
時間を忘れ勤めていて、そのご褒美なのか
もうひとつの論国授業を担当している高校
で受験小論文の指導機会を得ることになり
喜んでいる、気づけば二十四節気の「白露」。


【エアコンの白露にカスタードと紅茶】


有機ダージリンに合わせ想い出も円やかに。

1000010702

高石ともやさん82歳の訃報を今しがたきいた。

とても穏やかで優しい人柄と歌声のひとだった。

純粋なフォークシンガーソングライターだった。


三十年ほど前に「泉州ちきりマラソン」という
フルマラソンで途中同走したことがある… 彼は
よくロング・ディスタンスのマラソンにゲスト
ランナーとして走っていた… ミニコンサート付
きの時もあって素敵なギターと歌を聴いた記憶。

もう三十キロを過ぎた地点だったと思う
やや飛ばし過ぎのわたしがバテて脚どり
重くなった頃に彼が着々いや変わらずに 
淡々と軽々と走っていて…暫くご一緒に。

「引っ張ってもらう」という走り方で大いに
頑張れるものだ… わおっタカイシさんだあ〜
みたいなアドレナリンが不思議とわくものだ。

他愛ない話もしてくださったように思う
が… 急にまたわたしは走り辛くなった…
その時に彼が明るく呟いた声を忘れない。

「追い風だね、しかも走るスピードと同じ」

つまり向かい風を切る爽快感も強めの追い風
に乗る後押し感もどちらも無くて却って辛い
らしいのだ… 「人生もこんな感じかも」とは
彼が言ったかわたしが勝手に思い込んだか…。

そのあと高石ともやさんはあっと思う間も無く
走り辛くなったわたしを置き去りにしてゆく…。

「追い風は走りにくい」

わたしは、高石ともやさんの訃報に、彼から
貰ったと恣意的な教訓にしている言葉を思う。

高石ともやさんの詞曲でいちばん好きなのは
『街』…舞台は京都だが余り限定感の無い入り
のニ節を援用させていただく…メロディと伴奏
をくちずさむだけで心が震えるような気がする。



【追い風に負けず高石ともや逝く
   うしろ姿のまた遠ざかる】


【ゲレンデにキミの想い出もう見えず】⛷️


《 街 》

下駄の音 路地裏通り 雨上がりの屋根
窓越しの手まり唄 おさげ髪の想い出
この街が好きさ 君がいるから
この街が好きさ 君の微笑あるから

街の角 喫茶店 古い美術館
山かげの細い道 初恋の涙
この街が好きさ 君がいるから
この街が好きさ 君の微笑あるから


⛷️ゲレンデ・・・ 
スキーやスノーボードなどと並んで三冬の季語。
高石ともやさんの名曲「想い出の赤いヤッケ」に
″今のゲレンデは想い出だけ 君のかげさえも
今はもう見えず″ というフレーズがある。

 

ドクターSKに戴いた近況LINEに
金沢市と能登半島を巡っての帰路
敦賀の気比神宮に参拝し芭蕉像を
発見とのレポあり… 盆帰省の私は
往路途次で半世紀?ぶりにお参り。


【数珠忘れ浮世忘れの盆帰省】


帰省は夏の季語だが実際にはひと月あとの 
盂蘭盆即ち初秋に重なるのは「盆帰省」…。


奥羽への芭蕉を追う旅も実は参拝参詣をして
この十五年間に喪った近しい人たちへの鎮魂 
の想いを捧げてもいたので… その旅は敦賀に
芭蕉が月の句等を丁度15句遺していたことに
繋がっていて… 感慨ひとしおの汗まみれ。💦


標題句は種田山頭火の
「うしろすがたのしぐれてゆくか」に肖って
いて邪道句駄句なのだろうが…私は芭蕉像の
うしろ姿の美しさにとても心惹かれたのだ。


《月清し遊行の持てる砂の上》(芭蕉)📿


「おくのほそ道」(芭蕉の自筆表記)の長旅の 
終盤で北陸道に廻り敦賀の気比松原に立ち寄る
芭蕉はもうすでに次の旅へと心馳せ始めていた
… そんな気がしてならない月の句そして後ろ姿。


📿NP超訳・・・
【上人の遊んだ砂に月きらり】

[wikipedia参照編集]
遊行上人(ゆぎょうしょうにん)・・・
浄土宗の一派時宗(じしゅう)に於ける
指導者に対する敬称。 特に開祖の一遍や
その弟子で遊行派の始祖である他阿を指す。

著名な遊行上人・・・
一遍 - 初代遊行上人
他阿 - 二代遊行上人(真教)
他阿智得 - 三代遊行上人
呑海 - 四代遊行上人。清浄光寺(遊行寺)開基
他阿一鎮 - 六代遊行上人。迎称寺(こうしょうじ)
(京都市左京区浄土寺真如町)開基とも伝える。
他阿託何 - 七代遊行上人
(以下省略、芭蕉は二代を指したらしい。)


【遊行とも呼ばれてみたい盆帰省】



1000010234
1000010128
1000010133
1000010235
1000010236


このページのトップヘ