NPブログ「Leitmotiv 」言葉・論理・主題連鎖への旅

カテゴリ: 詩・短歌・俳句

石川啄木は1912(M45)年4月13日に
東京小石川で26歳の結核死を遂げます。

行年26歳の死は他に
詩人の金子みすゞ、歌手の尾崎豊です。

行年(ぎょうねん : 死去時の満年齢)
享年(きょうねん : 同じく数え年齢)


惜しまれます… 現代なら其処からまだ
還暦分ぐらい上乗せ出来るような若さ。


《かの時に言ひそびれたる大切の
   言葉は今も胸に゙残れど》
(啄木)


忌日にあれこれ読み直してみましたが
本日の天気同様にしんみりとした歌が
多いですね…はっきり言えば暗いです。

ただそれでもやはりいいですね… いい
ものはいいとしか言いようがないです。

もはや「ゲーデルの不完全性定理」か。


【かの時の青空なりき啄木忌】


大阪・関西万博が始まりましたね
テーマははっきり認知されている
?いない?やや長いと思います。


【デザインの見えづらくあり万博の
   いのち輝く未来社会の】


テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。

福岡伸一氏企画監修のパビリオン
「いのち動的平衡館」には、名著
『動的平衡』を持参して読み直し
(おそらく)行列に並びたいです。

啄木で「いのち」と言えばこの一首ですね。


《いのちなき砂のかなしさよさらさらと
   握れば指のあひだより落つ》
(啄木)


【ミャクミャクといのち万博啄木忌】


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大阪桐蔭高等学校文芸部へコーチングに
本気の生徒さん達と顧問女史とで2時間
あっと言う間の実戦形式これが「楽習」。

新高1生中心でオーストラリア語学研修
土産や鎌倉の鳩サブレー本店土産なども
戴いて… 持参「御座候」の紅白を頬張り
2025年地方予選兼題「春の星」「遠足」
「躑躅」決定戦兼題「寄居虫(ヤドカリ)」
とディベート戦まで自分達でやれている
ではないか… 昨年あと1ポイントの無念
に泣いた時の部長も京都女子大 学生寮
から駆けつけてくれて…高3男子先輩も
受験勉強の間隙を縫って練習応援に来て
くれて… ひょっとするとひょっとするよ。


【兼題はキミたちのこと春の星】


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4月8日は灌仏会(かんぶつえ)
歳時記カレンダーには「花祭」
釈迦生誕の日とされています。

午前中で長田区にある高校での
仕事を終え午後は西隣の須磨区
須磨寺に参拝と花祭甘茶の振舞
と花見と句碑見と盛沢山の散策。

標題の句は芭蕉の須磨吟行句碑を
少し踏まえてみました…須磨寺や
と切れ字を使うのは妙味あります。


《須磨寺やふかぬ笛きく木下闇》
(はせを)

三夏の季語(こしたやみ)に笛音
が響くようです… はせをは芭蕉。

境内には平敦盛の首塚もあって
(胴塚は一ノ谷)敦盛の青葉笛
は宝物殿にと見処の多い須磨寺。


さて帰りには参道商店街にある
「寿し竹」で「うのはなランチ」
うのはなとはおからのことです。

卯の花は初夏の季語ですが季節に
ちょうど相応しいような青空で…
久しぶりの須磨寺満喫昼下がりに
穏やかな晩春清明に桜吹雪も少し。


【須磨寺の清明に映ゆはせを句碑】


【あつもりのさくらふぶきにみえしやう】


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明日2月28日は旧暦の如月朔日(二月ついたち)
今日の昼食弁当は昨日の持ち帰り小豆焼き饅頭入。

頭上を阪神電車が通る音が響く店内で今日も名残
惜しんでいる午後5時過ぎの阪神御影の大西商店。


「ながい間、ごくろうさまでした〜」若い女性客
のやさしい声に、もう早や明日にとっておく泪が
溢れ出そうな気が… 明日は此処に座れるだろうか。


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芦屋浜近くにある虚子記念文学館の
監事でいらっしゃるホトトギス俳人
玉手のり子さんから南天荘画廊での 
チャリティー企画展「白の会」会場
に届けていただきました… 耽読中。👀


連句の合間に豊潤に鏤められた
相当量の文章群が句と相俟って
初刊から丁度44年後の今に心を
打つのです… 巨星墜ちて3年後。

こころより御礼感謝を申しあげます…
迂闊に鑑賞感想を記せずあらためて…。


御句の前にとてもNP句は認められず…。


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