NPブログ「Leitmotiv 」言葉・論理・主題連鎖への旅

カテゴリ: 詩・短歌・俳句

前回の因んだクイズQ:プラズマとは?
A:固体・液体・気体に次ぐ物質の第4
の状態で気体分子が陽イオンと電子に
分かれて運動している(wikipediaより)。

因まずクイズQ:パンフレットケースの
アニメ映画は何? A:『BLUE GIANT』。


新職場の高等学校には校内食堂の中に
Nストアというデイリーヤマザキ系の
コンビニがあり…そこで買ったボトル
と 詰替プラスと名付けた本日の弁当。

奇遇にも第三十三回新俳句大賞作品で
高校生の部の大賞句がラベリングされ
[石こうと夏の教室二人きり]意味深。

… 前日に一年後の俳句甲子園大会出場
に向けて始動し放課後の説明会を開催
したばかりなので夢は遥か夏の松山に
… バックアップしてくださる特進部長
と校長とクラス担任にも感謝なのです。

何よりも生徒さん来てくれてありがとう。

そして若手俳人のKKさん遠来ご指導感謝。


伊藤園お〜いお茶は俳句一句が楽しみで
おみくじのようにその日の気分や状況に
重ねてよんだり捉えたりします… 自由に。

新俳句コンクールには生徒作品に混ぜて自作句も
応募する密かな愉しみ…さて肝心のお茶の風味は?


【いくたびも夏のまつやま訪ねたし】🎐


🎐いくたびも・・・
いくたびも雪の深さを尋ねけり(正岡子規)


本日のQ:
松山出身の俳人・作家・文筆家を
できるだけ沢山挙げてください。


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ちょうど地方統一選挙の時期で
つわものどもが夢のあとの儚さ
… 明石は神戸方面から人口流入
もあり子育て支援など人気の町。


たこ
(蛸・鮹・鱆・章魚)

三夏(夏じゅう)の季語で
子季語に蛸壺があります。

芭蕉が「笈の小文」の旅で須磨から明石に足を
のばした時の句が柿本神社の句碑にありますが
柿本人麻呂の「あしひきの」歌碑の刻字鮮やか。


《 蛸壺やはかなき夢を夏の月(猿蓑)》


季重ねながら季語は「夏の月」の方とか
須磨明石の旅だから源氏物語を踏まえて
(壺は桐壺・梅壺・藤壺などの局つぼね)
蛸壺とか… 御当地は一ノ谷や敦盛跡近く
はかなき夢は平家物語の盛者必衰だとか
須磨の浦の謡曲「松風」のイメージ入り
とか… いずれにしても秀逸句のようです。


もう一碑

《ほととぎす消えゆくかたや島ひとつ(笈の小文)》

があるのですが…明石天文科学館の前庭にあって
この日は敷地内が定休日で見られませんでした。


気を取り直して柿本神社の茶屋で「でんがく」を
いただき更に南下して魚の棚(うおんたな)商店街
の「たこ磯」(行列30分)で「玉子焼き」を賞味…
明石焼は玉子焼きと呼ばれるつけ汁型のたこ焼。


芭蕉のゆかりを訪ねての鉄旅続編のはずでしたが
仕舞いは季節限定や明石ゆかりの食を味わう旅に。


この仲春(3月中旬〜4月上旬)はよく旅をして歩いて
映画をみて本をよんで美術館や寄席にも足を運んで
食彩を味わい… 春の夢は時の流れに身を委ねること。


すでに仕事モードに入りましたが…ひとつだけ撤回
LINEのこわ(強・怖)さと有り難さが分かり近々復旧
いたします…独り善がりでご迷惑ご心配おかけして
よろしくなかったです…やはり「つかい方次第」で
おそらくはChatGPTもそうなるのでしょう甚だ自戒。



【戦いの続くあとさき春の夢】



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笈の小文の旅で芭蕉は須磨・明石まで来ています
…多分光源氏の一時退去の地に歌枕を訪ねての事。

おくの細道の旅(1689年)に先立つ1687~1688年に
松尾芭蕉は江戸を立ち郷里の三重伊賀を経て西下
して初夏の須磨・明石にまで足を延ばしています。

須磨寺の広い境内には他にも与謝蕪村や尾崎放哉
正岡子規などの句碑があります…先週の東京行の
帰路に決意した「笈の小文」を追いかけて後日談。


須磨寺や吹かぬ笛きく木下闇(芭蕉)


平家物語の青葉の笛の故事を踏まえていますね…
季語は木下闇(こしたやみ)で三夏…まだ「清明」
晩春入りしたばかりでお釈迦様の生誕の日付け
の「灌仏会(かんぶつえ)」(花まつり4月9日)を
待つ寺院内で甘茶(生薬の甘草茶)ふるまいを戴く。

帰路に遅い昼食で須磨寺商店街の「うの花寿司」
(寿し竹)を初めて賞味…おからの仕込みに三時間
という店主のお話を聞いてきずし(酢しめ鯖)格別
の寿司七貫なんと口当たりよくスイスイパクパク
…おかわり欲しくなり時間的に持ち帰りにした程。



【須磨寺の句碑三昧と卯の花寿し】



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なぜ(何故)
なぞ(謎・何曾)
なぞら(準・准・擬)える


この朝も西新宿郵便局から手紙投函するも
普通郵便はとてもとても届くのが遅くなり
おそらく旅人帰着の数日後になり失礼かも
とも思いながらやはりSNSに無い風趣あり


青春18でどこまで行けるか帰路は未定稿
新宿から品川へ熱海行きに乗り終点で下車
やはり人気の温泉観光地駅前らしい賑わい
少しだけ足跡印して青空と桜とみて在来線


三島には芭蕉の句碑があるので急ぎ回るか
のんびり昼食かを思案せず迷わず行列少し
ほぼ駅施設の多分人気の寿司店でもちろん
ミニうな丼&近海五種寿司セット地ビール


寿司は五貫でとびきり新鮮ふっくら鰻満腹
読本は一貫して前日購入『芭蕉のあそび』
芭蕉のみならず江戸俳諧師の「あそび心」
駄洒落を嫌う畏友の桑原師なら眉顰めもの


古典的名作漫画『伊賀の影丸』(横山光輝) 
の一節に「どこまで行っても三島の宿」と
いう忍法にかかった際の名セリフがあるの
ですが三島で寛ぎ過ぎ新幹線ワープ作戦へ


【旅すでに笈の小文に暮れの春】🎒


🎒笈の小文(おいのこぶみ)・・・
芭蕉44歳〜45歳時の江戸〜伊賀〜須磨明石
の旅で53句を入れた紀行文… ちなみにおく
の細道で芭蕉の句は50句。笈とは…修験者
(しゅげんじゃ)や行脚僧(あんぎゃそう)等が
仏具・衣類・食器などを入れて背負う箱。
きゅう。現代で言えば大きめのデイバッグ。


(続きます)



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三日目も郵便局で手紙の投函から
便箋と封筒は伊東屋の和紙「颯々」

千住で入手の芭蕉矢立句入り木栞
ハードカバー古本『ロストケア』

新宿駅から東京メトロで清澄白河
関西人には読みがなクイズの地名

きよすみしらかわから隅田川べり
ターミナル森下その近辺18000歩


深川江戸資料館は広さよりも深さ
深川情緒に溢れ体感型でのんびり

案内のかたにオススメを訊いての
深川めしは「釜匠」のアサリ山盛

深川芭蕉通りの桜も見ながら最大
のお目当て江東区芭蕉記念館まで

館内ビデオ30分をふた回り含めて
二時間ではもの足りず再訪を決意

ゆっくり更にゆかりの場所を辿り
高田馬場に戻る頃には黄昏の春雨

昨夏に神楽坂で再会の元教え子の
共立女子kk先生と「馬場ロック」

彼はあの大野晋教授に憧れもあり
大阪男子校から学習院大学に進学

江戸文芸の専門で今は大学に出向
もしてリーダーシップ論語る識者

いやあ愉しかったなあ… まだまだ
熱くなれるよ君は本当に温厚誠実

西新宿の定宿はコロナ下での朝食
付き格安で… 今でもリーズナブル

この日高田馬場で一番大きな書店
で見つけた新書の芭蕉本読み爆睡


陽暦3月29日陰暦如月の上弦の月
(二月八日)は雲隠れしてみえぬ夜


【江戸語らん その如月の夢のなか】


《願はくは花の下にて春死なむ
   その如月の望月のころ》
 (西行法師)



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