NPブログ「Leitmotiv 」言葉・論理・主題連鎖への旅

カテゴリ: 漢字・辞書

一寸豆は初夏の季語ですが実は旬は
春だそうです(訂正)…「焼き一寸豆」
という御機嫌メニューを近場茶屋で。


家族で居るはずの誰かが居ないこと
に似て空いている隙間がある時には
不図寂しさを感じて標題句のように
… 一人でしみじみ味わうに相応しく。

一寸3.3cmで一寸法師や三寸ばかり
なるかぐや姫のように縮小感が逆に
意外な存在感を思わせますソラマメ。

空豆、蚕豆、天豆、宙豆という字も
あり… ふっくらほくほく感とともに
香りが空間にふくよかに広がり内皮
の厚い食感や繊維質も味事(みごと)。


【空豆の虚空にみどり色香り】


追記です…2022.7.4 の当ブログ記事に
「一寸豆」という標題のソラマメ譚が
あります…初夏が旬などと言っていて
本日の記事と"どちらもほんと?"かな。


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2022今年の漢字となった
「戦」

Q1

音読みは「セン」ですが…
訓読みを四つ答えて下さい。

A1

たたか(う)・いくさ
そよ(ぐ)・おのの(く)


Q2

部首名は?

A2

ほこ(ほこづくり)

盾と矛の矛の別字
殳鉾戈は全て武器
で訓読は「ほこ」


Q3

「争」「闘」との違いは?

A3

「戦う」は「勝ち負けを競う」
「争う」は「優位に立とうと頑張る」
「闘う」は「困難に打ち勝とうとする」


追ってQ

自問です…この句の「争い」がもし
「戦い」「闘い」となっていたら…
一句のニュアンスは、どのように?

【争いのあと 朱華花生え 静か】

答えてA

自答です… 上五によるニュアンスとして
「戦いのあと」は勝ち負けを競う愚かさ
「争いのあと」は優位に立つことの無為
「闘いのあと」は克服したことへの賛嘆
… などが浮かび上がるような気がします。


【闘いを祈りにかえて冬銀河】


先日の双子座流星群は寒くて眠くて…。


2022今年の漢字となった
「戦」

Q1

音読みは「セン」ですが…
訓読みを四つ答えて下さい。


これは比較的難問なのです

ひとつめはすぐに出ますね

ふたつめもまあわかります。

みっつめとよっつめは??

ヒントは「戦ぐ」「戦く」。


Q2

部首名は?

ヒントは「旁(つくり)」。


Q3

「争」「闘」との違いは?

これはノーヒントですね。


解答は後日、A編をお待ちください。


漢和辞典を繙(ひもと)くと とっても
よいのです(はばひろく目に入って
考察をふかめられる)が…検索して
すぐに「わかりやすい」答えに行き
ついてしまい「考えない」ことが常
になってしまいました…「たたかい」
なのです…わかりやすいことばかり
安直にもとめることとの…この場合
は「あらそい」ではありませんね…
あ、しまった、Q3のヒントですね。


【争いのあと 朱華花生え 静か】
(拙句集『朱華(はねず)』末尾句)


追ってQ

自問です…この句の「争い」がもし
「戦い」「闘い」となっていたら…
一句のニュアンスは、どのように?

自答も併せお答えしたいと思います。


【大和路はまほろば萩の花戦ぐ】
(同『蒼穹』秋の部)

この句↑↓もQ1のヒントになります。

【戦くは寒さ 戦争するこころ】




五行(ゴギョウ:中国の陰陽道)の五元素
木火土金水(モッカドコンスイ)が
陽陰:表裏:兄弟(エト)に分かれて

干支(カンシ:エト)つまり
十干十二支の
十干(ジッカン)にあたるのが

甲コウ
乙オツ
丙ヘイ
丁テイ
戊ボ
己キ
庚コウ
辛シン
壬ジン
癸キ

の十で
要は数字の順番・数え方に準じるものです。

標題の「葵」は
キを
くさかんむりの下に持っていますから
音読みは
キです。

訓読みとして
あおい


そして癸は

みずのと

来年は 
癸卯
「みずのとう」
の年になります。

十二支は
子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥
ねうしとらうたつみうまひつじさるとりいぬい

なので

組み合わせは
十と十二の最小公倍数になり
60
これが還暦に通じます。

今年2022年は
壬寅
(みずのえとら)でした。


先だって
京都祇園の漢字ミュージアムで
ひとつだけやってみた
漢字缶バッジのガチャ

くさかんむりのついた 癸
「葵」(あおい)でした。

くさかんむりがあることで
意味としては植物系となり
徳川家の葵の御紋にもなり
葵祭(5月15 日)の略語にも。  

NPは二学期後半に源氏物語の「葵」
を生徒さん以上に堪能しましたが…
六条御息所の生霊は夕顔に引き続き
葵の上に祟ります…伏線の「車争ひ」。

2023年は癸卯の年「癸」と「卯」の
組み合わせから… これまでの努力が
実を結び勢いよく成長し飛躍する年。

「跳躍」

さて2022年今年の漢字は
12月12日(漢字の日)に
清水寺で発表されます…。


【熊穴に蟄す今年の漢字はアレ】🐻


🐻熊穴蟄(くまあなにちっす)…
2022年は12月12 日から五日間の
七十二候で熊が穴に入り冬眠する頃


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小春日和の午後三時半過ぎに
八坂神社前の祇園通りにある
漢字ミュージアム…教え子さん
男子と一緒に短い「漢字の旅」
… 最終入館時刻は16時半  17時
閉館でした…お目当は「書字」。


「2021 今年の漢字」は「金」でしたが…
他にも「虎」「命」「愛」などに見入り
一つ一つが冬の風物詩(12月10日過ぎに
清水寺で発表)で冬の花であるように思え
ました…2022年のNP予想は「続」です…。


【漢字では篝火草の真っ盛り】


冬の花「かがりびそう」、何でしょうか?
解答は画像の中程辺りにあります。✿

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《シクラメン》
冬〜春?の季語ですが
街中にはポインセチア
と共に溢れています… 
ポインセチアは猩々木
(しょうじょうぼく)で
明確に仲冬の季語です。

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