NPブログ「Leitmotiv 」言葉・論理・主題連鎖への旅

カテゴリ: 辞書

キセル・・・
喫煙道具の一種「煙管」の別称。
不正乗車行為の一種「煙管#キセル乗車」参照。
マラソンで、途中で近道ルートを走行したり、
車両に乗せてもらうなどして正規コース・距離
を完走しない反則を云う。(wikipediaより)

要は「中抜け」「ワープ」の比喩的表現です。

今、この手法で評論・小説・古典の本文・問題
文を購読、思考・考察をする… そんな授業展開
をしています… なかなかスリリングで面白い?


例えば… 生徒たちに三学期やってみたい、やっ
てほしい文章(教科書・問題集、現古漢問わず)
を、B5古紙にアンケート記入的に一人ひとり
希望記入して提出回収するのですが…その各自
希望一位・二位・三位を決めるために、上記の
「煙管読み」を、NPが声読するわけですね。

はい、教科書でも問題集でも可能です…何しろ
逐次、「タイトル」後「冒頭文」と「末尾文」
のみを文章内容に相応しいトーンでセット朗読
して…生徒さんはしっかり聴いて…テクスト一冊
次々続ける…ウルトラソウルな短文購読…事後は
選んだ理由と共に記入投票… (2021年この1冊や
この1曲、2022年の希望・目標などを添えて)。


今年度は高1高2で全8クラスの授業に与って
「国語総合」「国語演習」を担当していますから
今週出揃うアンケート結果が…まずは楽しみです。


(続きます)


【煙管した学生時代夏の旅】


遥か彼方の学生時代には
文庫本一冊を必ず持って
夏の旅に出ましたが最後
まで読みきることはなく
末尾を読んで読んだふり
していたことも… 熟練形。




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まめ は・・・

忠実なり
実なり
(まめ-なり)

と書いて古文の
形容動詞の語幹
になり… 真面目
に通じる誠実さ
(対語は「あだ」
徒なり…不誠実)。

まめまめし…と
いう形容詞も概
ね類義語ですね。



黒豆はお節料理の縁起物の一つで
「まめに暮らせるように」の願い
が込められています… 新年の季語。

「黒豆茶」を戴きゴクゴク呑んで
…コクと芳(こう)ばしさとに感銘。

熱いお湯に2分と説明ありますが
もっと浸(つ)けて濃くしてもエグ
味にはなりません…今冬一番の茶
…体も心もホットになります。🍵


【黒豆を好きだった少年時代】


中国の南北朝時代(西暦500年頃)に禅宗の始祖
達磨大師(インド南天竺出身の釈迦系弟子)が…

少林寺の壁に向かって座禅九年の後に悟りを
開いたという故事に基づいた忍耐を説く言葉。


面壁九年…これが漢文献に遺る四字熟語です…。


作家の豊島与志雄が「沈黙」という文章の中で
「面壁三年」という言葉を用いたのが青空文庫
に記されています… 大正~太平洋戦争10年後迄
が活動時期で近現代のポストモダン夜明け前…
ベストセラーは『ジャン・クリストフ』旧訳版。


うっかりミスにしては意味ありげで…三年も亦
「石の上にも三年」が掛かっているような気も。


「面壁九年」は今春コロナでの一年以上延期を
経て上映された『西北ショパン』の達磨先生
(西宮北口のクラシックワインバーおでんでん
のマスター)のセリフで印象的でした… 面壁…。


我慢・忍耐・辛抱… そのサイクルが九年から
三年に短縮され… 現代のリミッターは日々に
刻々ショートカットされているやも知れず…。


先日の大書道展でみた「面壁三年」には何か
寿命(達磨大師は150歳で豊島与志雄は64歳)
との切ない相関があるように感じています…
「沈黙」を読んで成程そう思えたことでした。

沈黙は最も雄弁…この逆説も亦「真」なりや。


【面壁の冬沈黙という言葉】



追記 :
下掲画像は書家御本人の許諾なく上記事に
相応させたものでしたので差し控えさせて
いただきました。以後細心の自戒をもって
記事アップを心がけます。









きすいみち カモあがく ヒトおなじかも
(宏川)


「渚にて」とNPが名付けている
住吉川の河口の朝は満潮でした。🌊

八時半の海を見て河口近くでは
始まりつつある引き潮に抗って
押し流されまいとするかのよう
に鴨たちが皆であがいている…
そんなふうに見えました…微笑。

神戸湾からの潮風ではない六甲
山系の吹き下ろしの風があって
汽水域で初めてみるカモの群れ。


海まで歩いて行ける街に住んで
この朝は「海」という漢字には
毎という読みが入っていること
… それをふと考えていました…。👩


調べると海には「硯(すずり)の
水をためておくところ」という
意味があるのがわかりました…
大阪本町備後町で開催の大きな
書道展に行く日の朝でしたから
… 他愛ない符合を感じたのです。


海にゆかりある親しいかたから
誘っていただき「青霄書法展」。

そしてやはり… と言うべきか…
書展会場には「海」の一書あり
強く惹かれたことでした… 勿論
ご縁あるかたの変体仮名による
若山牧水の短歌一首の流麗には
驚嘆と賛嘆とで目を瞠りました。

山開きで何かと話題になりがち
… 富士に因んだ一首の書でした。


なびき寄る 雲のすがたの やはらかき
    けふ富士が嶺の 夕まぐれかな




【海と山出逢う街にも冬立ちぬ】


この日は二十四節気の「立冬」
… 使える季節になった小春日和
という季語のような日差しで…
ただ風のある日でした… 午後は
画廊に行き長閑(のどか)な一日
を夕まぐれまで過ごしました…
牧水の歌の夕まぐれは夕間暗れ
だそうで…暗くなる夕刻のこと。


👩海という字・・・
会意もしくは形声文字。
象形(さんずいへん「水」の意味と
「髪飾り付け黒髪を結髪する婦人」
の様)ふたつから成り立っていて…
黒い「暗い」の意味から広く深く
暗い「うみ」を意味する「海」に
… 旧字の海と共に人名漢字です。



〔追記 :下掲画像から書家御本人の
許諾なく上の記事に相応させたもの
を差し控えさせていただきました。
以後細心の自戒をもって記事アップ
を心がけます。〕

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【画展終え搬出は秋晴れの空】


「空」の読み方は沢山あります
クイズ… 10種考えてみましょう。
(解答は最下方に)


すでに終わりましたが…
「それぞれの宮沢賢治展」
参加自作品の残り福(?)
回収搬出して参りました。

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今画廊内には同様の引取
待ちの作品と次の画展の
準備らしき様相が混在し
お邪魔になってはと思い
そっと退出した次第です。


画廊

ガロウ

がろう


いい響きですね… まさかねえ
画も書も拙い自分が歴史感の
溢れる神戸御影の南天荘画廊
に出没(出入りよりも怪しい)
させていただけるとは… そう
「守拙」を自覚した上で更に
オーナー様マネージャー様に
おゆるしいただいているだけ。


高二国語演習の中間考査問題のなかに…「謙虚」「回りくどく」「自家撞着」の意味を出題してみたところ… 解答(回答)の書き方(答え方)が実に多種多様で驚いて又採点を楽しんでいます。


意味を書くのはつまるところ換言です…なんと「素直」「迂遠」「矛盾」
という答えがけっこうあって…(テクストのマニュアル通りにね)
“異義” “難化” “同意”という❌◯△迷う始末でした…
答えにくく採点しにくい…のです。


はてさて「守拙」の意味も同じ。
言い換えにくい…わかりにくい…
謙虚かつ回りくどく自家撞着を
孕んだ「独り合点」になります。



漱石は果たしてどのような意味で「守拙」
を用いたのでしょうね… 過日の当ブログ
でご紹介した次の一句なのです… 深い…。

《木瓜(ぼけ)咲くや漱石拙を守るべく》

木瓜の花・木瓜咲く… は晩春の季語なの
ですが… 意外と10月頃に「返り咲き」の
「返り花」(季語としては初冬)を見ます。


【十月の自家撞着の返り咲き】


謙虚そうで回りくどくて自家撞着かも…
あらためて賢治展にお越しをいただいた
かた… 又案内を送らせていただいたかた
当ブログで開催を知ってくださったかた
… ありがとうございました… 次の守拙は
11月の「ZINE展」になります…早いね…。


「翡翠(かわせみ)と山梨」2021.9
賢治へのオマージュ十連句(「奎19号」)

【かわせみに訊くクラムボンそれはなに】

【暑サニモマケヌ勝てなかったけれど】

【涼風に水切りイギリス海岸】

【寒蝉のイーハトーヴへ翔びたくて】

【幸いはカムパネルラの流星群】

【成仏の平等を問う賢治の忌】

【鹿(しし)踊りのうたわたくしは何番目】

【月夜にはでんしんばしらよくみえる】

【どんぐりにばかがえらいと言ってみる】

【やまなしはひとりでにおいしくなるよ】



[「空」の読み方十種類]
そら・から・くう
むな(しい)・あ(く)・す(く)・うつ(ける)
うつろ・あな・うろ





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