NPブログ「Leitmotiv 」言葉・論理・主題連鎖への旅

カテゴリ: 美術・絵画

阪神淡路大震災のチャリティとして毎年
1月17日前後から神戸市東灘区御影中町の
南天荘画廊で開催される「白の会」企画展。

今年は1月22日(月)〜28日(日)の期間(25休)の
11時〜17時で能登半島地震への想いも併せて
になりますが… 私は24日(水)の16時頃〜在廊。

絵画・陶芸・工芸・書籍・装飾品などの展示
即売… 常連の著名作家さんの作品群にご注目
ご鑑賞のみで有り難く…ぜひお越しください。

私「NP全作品三点限定凡てチャリティ」として

句集『蒼穹』『朱華』
文芸同人誌『NP創刊0号』『NP第1号』
俳句雑誌『奎』冬号(バックナンバーも)
冊子『蒼穹全句自己解題』『過客』(ネット句会誌)
リーフレット『宮沢賢治全句と神戸ゆかりのNP句』
      『欠片Kakera』(俳句付け句の短歌集)
色紙短冊飾り「白」「阪神淡路大震災」「2024」

等など… すべて各々三点限りで出品しております。

標題句は「白の会」を晩冬の季語としていますが
【春来(きた)る白の会より発信す】という季重なり
短冊句も過年度作品にあり… 最早俳句の体を成さず
【大寒の候には春を待つばかり】の思いは確かです。







京都の公立芸術大学のデザイン学科の学生さん
 
「0号」の海・夏のテーマに引き続いて
「1号」では光・実りのイメージでの描画

快く引き受けて、美事に仕上げ、追加依頼も
成し遂げてくださいました、感激と拍手です
… 読者からも同様に声価を頂戴しています。


0号もそうでしたが、
1号の表紙・背表紙・裏表紙は、繋っています。

プロダクションの時岡さんのアイデアですが、
これは、密かに、素晴らしいですよ、しかも
主張し過ぎることなく、アンジュレーション
やディテール「ギュギュッ」と感じられます。


この「ご紹介」シリーズ①に遡って戴ければ、
画像がみられますが、背と裏は分かりません。

実際、手にとって戴ければ、本の紙質や編集
の秀逸さと共に、描画力のハイクオリティが
確かな「メッセージ」として伝わってきます。

よろしければ①で下見をして、是非とも
ご購読を賜りますように。すでにお求め
済みのかたは、何卒、この表紙の鮮やか
さから、お知り合いのかたにオススメを、
宜しくお願いいたします。


【陰翳の色はいろいろイチョウ散る】🟨


🟨陰翳(陰影:いんえい)・・・ 
かげ。くもり。転じて、含み・深みのあること。
「―に富む」



唯一
自身で挿画を添えられた作者は「絵日記作家」
としての道を着々と歩んでいらっしゃいます。

この画も併せ、是非共、ご鑑賞戴きたい随想。

「楽しい気持ち」をモティーフにしています。

キーワードとモティーフの違いの学べる文章で
対比や比喩もさりげなく鏤(ちりば)められます。

直喩の「喜びに細胞が震えるような」シンプル
かつ、味わいと温かみのあるコンテクストです。

炭酸レモンで割った◯◯◯が必ず呑みたくなり
「捉・捕・掴」の違いも分かるようになります。


かつて「あんこ」と呼ばれていた時代から知る
NPは「きょうこ」さんの絵日記を第2号にと…。


【はちきんにあと一歩鱖魚群 】🐟


🐟
鱖魚群 (けつぎょ=サケむらがる)・・・
七十二候で今年は12月17日〜21日の5日間
翌22日が二十四節気の「冬至」になります。
鮭が産卵で川を遡り、里帰りをする頃です。

サケに酒を掛けてみました、杏子さんの優しい
旦那様やお嬢様たちに叱られそうな気がします。




なんゆうさんじん 


画伯の根城(ねじろ)は何箇所も在って
わたくし其の内の何箇所かお伴をして
山人ならぬ三陣の魔法陣に搦め捕られ
そうになり危い処で程好き距離感維持。


版画・絵画・工芸制作の共同アトリエを
有し わたくしの本拠地でもある (という
よりも彼の個展で初めて来訪の) 南天荘
画廊等に神出鬼没 パパゲーノに違いなく。


ええ、最新の目撃情報によると当ブログ
前記事の三谷恵子さん制作のウール帽子
を「あそびの時間」展でゲットした様で
それがあたかも『魔笛』鳥刺し男に激似。


幅広いアヴァンギャルド(前衛芸術)風の
作品制作の姿勢とパッションには画廊
マネージャーさんもわたくしも、一目
どころか五目(碁目)置かせて戴く数奇者。


美術以外、数学、哲学、文学、科学や
囲碁(碁会所出入りの目撃情報は確か)、
ジャンク本に◯◯本、古書やグルメ等
何を語らせても偉そうにしない芸術家。


『創刊0号』での俳諧川柳&エッセイ
に引き続き、今号では標題の絵画展等
に纏わる小論考を寄稿して戴き NP誌
に彩りを添えてくださり次号も期待大。



【スペインの冬木立に佇つ山人】🌲



🌲
佇(た)つ、佇(たたず)む、佇立(ちょりつ)。
山人(さんじん・やまびと・やまうど・
やまんと・やまんちゅ・やまと・たかと)
は他読み方多数、猟師・木樵以外に世俗
を離れ隠遁している人という意味がある。

雅号の由来は是非とも執筆者紹介欄を…。






通算23回目の「伊集院静」さん登場記事は
未公開のまま当ブログの記事一覧に眠って
いました… 謹んで哀悼の意と共に届けます。

大好きな作家さんのひとりでした。

『ミチクサ先生』を連載の時には
当時の職場に届く日経新聞が毎朝
とてもとても楽しみでした… 合掌。


【真冬なる受け月伊集院静
   訃報を聞くも大人の流儀】


直木賞受賞作『受け月』
シリーズ購読中『大人の流儀』
を読んで偲びます。


***************


《鑑賞型  付句集『欠片』2023nantensobooks展 回顧》
(2023年11月2日am0:14、下書きのままの標題)

上の句は俳句
下の句を付けて短歌


今展では短歌集は間に合わず
「付句集」として創作温めて
新たに発表の形や時を模索中。

なお、当ブログの親カテゴリーの
「美術・絵画」下に子カテゴリー
「南天荘画廊」を新設しました。

カテゴリー多過ぎ❢ タイトル長過ぎ❢
(シンガポール在住の教え子HTくん)
という声に真っ向から「挑む」歌です。



【春】

春風にレゾンデートル春生展
   吹かれるままに女神モティーフ
(『石阪春生 画集』小磯記念美術館)


3.11トム・ハンクスをみて祈る
   オットーという男になって
(『オットーという男』トム・ハンクス)


春宵のクラリネットの三重奏
   ひと恋しき其の刻限に流れ  
(「ブラームス・クラリネット三重奏」井上春緒)


【夏】

無人島にひとつだけ夏への扉
   持ってゆくもうひとつは希望
(『夏への扉』ロバート・A・ハインライン)


オリーブのカフェテラスには初夏の風
   道草をして先生の話
(『ミチクサ先生』伊集院静)


めくるめく英の彩り夏のあお
   空色のあお海色のあお
(「三つの百景展」川西英)


【秋】

流星を三顧の礼のようにみる
   水墨画なる映画のなかに
(『線は、僕を描く』横浜流星)


色無き風軍艦島に再上陸
   世界遺産の崩れるままに
(「長崎県端島」クルーズ再開)


N700Sに乗るような鱗雲
   おうい雲よどこまでゆくんだ
(「雲」山村暮鳥)


菊の声聞く少納言そこにいて
   九月九日花のギャラリー
(『枕草子』清少納言)


文化の日前夜サムライ噺きく
   まるで笑いの高潔のごと
(「文化庁芸術祭賞大賞・井戸の茶碗」林家菊丸)


【冬】

音楽院のラフマニノフ像雪払う
   留学生にも戦火は近く
(『ショパン3月号・エッセイ』杉本沙織)


117いのちはいのり生きてこそ
   今此処にあれ慰霊碑の前
(「慰霊の日2023年被災者代表挨拶」)



対コロナ冬開戦の内科医師
         機械仕掛けの太陽に挑む
(『機械仕掛けの太陽』知念実希人)


海近き神戸日展冬日和

   山仰ぎみる牧水の歌

(「山を見よ」若山牧水) 


文学と美術の硲春隣
   横尾忠則ホラー画ののち
(「恐怖の館展」横尾忠則現代美術館)


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