NPブログ「Leitmotiv 」言葉・論理・主題連鎖への旅

カテゴリ: 美術・絵画

通算23回目の「伊集院静」さん登場記事は
未公開のまま当ブログの記事一覧に眠って
いました… 謹んで哀悼の意と共に届けます。

大好きな作家さんのひとりでした。

『ミチクサ先生』を連載の時には
当時の職場に届く日経新聞が毎朝
とてもとても楽しみでした… 合掌。


【真冬なる受け月伊集院静
   訃報を聞くも大人の流儀】


直木賞受賞作『受け月』
シリーズ購読中『大人の流儀』
を読んで偲びます。


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《鑑賞型  付句集『欠片』2023nantensobooks展 回顧》
(2023年11月2日am0:14、下書きのままの標題)

上の句は俳句
下の句を付けて短歌


今展では短歌集は間に合わず
「付句集」として創作温めて
新たに発表の形や時を模索中。

なお、当ブログの親カテゴリーの
「美術・絵画」下に子カテゴリー
「南天荘画廊」を新設しました。

カテゴリー多過ぎ❢ タイトル長過ぎ❢
(シンガポール在住の教え子HTくん)
という声に真っ向から「挑む」歌です。



【春】

春風にレゾンデートル春生展
   吹かれるままに女神モティーフ
(『石阪春生 画集』小磯記念美術館)


3.11トム・ハンクスをみて祈る
   オットーという男になって
(『オットーという男』トム・ハンクス)


春宵のクラリネットの三重奏
   ひと恋しき其の刻限に流れ  
(「ブラームス・クラリネット三重奏」井上春緒)


【夏】

無人島にひとつだけ夏への扉
   持ってゆくもうひとつは希望
(『夏への扉』ロバート・A・ハインライン)


オリーブのカフェテラスには初夏の風
   道草をして先生の話
(『ミチクサ先生』伊集院静)


めくるめく英の彩り夏のあお
   空色のあお海色のあお
(「三つの百景展」川西英)


【秋】

流星を三顧の礼のようにみる
   水墨画なる映画のなかに
(『線は、僕を描く』横浜流星)


色無き風軍艦島に再上陸
   世界遺産の崩れるままに
(「長崎県端島」クルーズ再開)


N700Sに乗るような鱗雲
   おうい雲よどこまでゆくんだ
(「雲」山村暮鳥)


菊の声聞く少納言そこにいて
   九月九日花のギャラリー
(『枕草子』清少納言)


文化の日前夜サムライ噺きく
   まるで笑いの高潔のごと
(「文化庁芸術祭賞大賞・井戸の茶碗」林家菊丸)


【冬】

音楽院のラフマニノフ像雪払う
   留学生にも戦火は近く
(『ショパン3月号・エッセイ』杉本沙織)


117いのちはいのり生きてこそ
   今此処にあれ慰霊碑の前
(「慰霊の日2023年被災者代表挨拶」)



対コロナ冬開戦の内科医師
         機械仕掛けの太陽に挑む
(『機械仕掛けの太陽』知念実希人)


海近き神戸日展冬日和

   山仰ぎみる牧水の歌

(「山を見よ」若山牧水) 


文学と美術の硲春隣
   横尾忠則ホラー画ののち
(「恐怖の館展」横尾忠則現代美術館)


一部300円すべて手描きの限定8部です。
(A4四色画用紙4枚の二つ折リーフレット16頁)


上の句(五七五)が俳句
下の句(七七)を付けて短歌

五七五七七の一句
それを「付句」と名付けています。

今回は文学・美術・映画・落語・音楽 などの
芸術作品やアーティストがモティーフです…
まつわる本・冊子・パンフ・チケット等展示。

更に、ハードカバー初版・帯付きの十数冊 
(伊坂幸太郎・知念実希人など美本)すべて
定価の半額で古本市用に提供しています。


7日(火)〜12日(日)
神戸市東灘区御影中町
南天荘画廊にて神戸文化祭の一環として
また中二生のトライやるウィークとして
展開中の企画展で、本・冊子・作品多々。



ぜひともお越しくださいませ、ご高覧を。
NP出品以外は画像無しです、お楽しみに。


上の句のみ、ふたつご披露します。

【文化の日前夜サムライ噺きく】

【音楽院のラフマニノフ像雪払う】


林家菊丸師匠は『NP第1号』(11月28日刊行間近)に
枕噺をご寄稿戴きました… ありがとうございます。

ピアニスト杉本沙織さんは同2号にエッセイ依頼中
…モスクワ音楽院に連邦政府国費留学中のかたです。


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推し本、古書、稀覯(きこう)本
オリジナル製作の本、冊子や
手工芸品、クラフト作品など。

昨年までの[zine展]magazine 中心から、
今年は標題の企画展になり内容は幅広感。

NPは『NP第一号』校正中で間に合わず、
リーフレットの短歌集と『0号』で参加。

お越しくだされば僥倖(ぎょうこう)です、
あたたかな画廊のオモテナシあります。

  8日(水)全日
11日(土)午後
12日(日)全日
在廊予定にしております。


【南天の実る画廊に居並ぶ書

    恋しかるらしnantensobooks】

(上の句は俳句、下の句を付けて短歌。)


(上の画像は画廊から、下の画像はNP。)

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昨日は前前任校の同僚で現在はバリバリの営業職、
ご出身校からの教職復帰のお誘いを今夏ご辞退の、
Mさんと束の間の昼食を近場の寿司ランチご一緒。

賢治は俳号を風耿(ふうこう)と称し生涯三十句のみ
遺しましたが… その栞カード一葉チャリティご参加
… つもる話のなかで彼が学生時代に短歌を作して、
今も創作意欲ありと伺い、では『NP』誌寄稿は?

チャリティとは「慈善」と訳すのですがその趣旨は
金額の多寡ではなくて気持ちなのだと思っています。

金額と言えば今回の出品で最高額は戸田勝久画伯の、
アクリル画で280万円ですが、最もわたくしが心を
惹かれたのは画伯の「雨ニモマケズ ケンジサンノシ」
という色紙… 賢治のメモ帳に記されたツイート詩句。

その戸田画伯や永井逕一画伯(今回は出品なく個展へ)、
口丸弘子刺繍画家さん(今回の「やまなし」絶品)にも
お会いしてお話しもできて、自分の出品説明は程々に。


午後からは画廊マネージャーの@さんから、
「俳優さん?」と訊かれたSさんご夫妻にも
遠路お越し戴き、大変有り難いことでした…
お嬢様やその留学先モスクワの話題もあり。


【モスクワの雨ニモ暑サニモマケズ】☔



モスクワ(緯度55°、東京は36°札幌は43°)…
雨が多いのは6.7月、暑さも7.8月。温暖化
の顕著な世界都市で、最上位グループ入り。




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南天荘画廊で開催中の
それぞれの宮沢賢治展。

昨日はオリックス&鉄道マニアで、
懇意を賜る大修館書店の課長さん。

同鉄道マニアで脳細胞科学研究の元教え子さん、
大学院試の合格通知と作成中の卒論持参杉くん。

元高槻同僚にして40年来の長〜い交友のある、
合気道高段師範で倫理講師のソクラテスNさん。


お越し戴きました、心より有り難うございます。

Nさんが誘ってくださった酒心館コンサートを、
画廊から歩ける阪神石屋川駅南西の酒蔵福寿に、
ご一緒してアイチャンオケのクラシックライヴ。

合気道のお知り合いがチェロ演奏者とのことで、
チェロを愛した賢治に思いを馳せながらハイドン
・ベートーヴェン・ブラームス等鑑賞し翌日青空。


【セロ弾きの賢治世界のしあわせを
   念じて生きて逝った秋空】
   


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