NPブログ「Leitmotiv 」言葉・論理・主題連鎖への旅

カテゴリ: 医師

2024年本屋大賞で第4位
医師でもある夏川草介さんの
京都の街なかを舞台にした連作で
第一話は「半夏生」、装丁に相応しい。🌿

和菓子に目の無い医者が登場しますから、
早朝読書に何か一品あればよいのですが、
見つからず、せめて日本茶をと「茎茶」。


勤務校の新しい図書館には、2024本屋大賞の
紹介コーナーやポップや入賞本もあるものの、
「成瀬」含めて一向に借り出される気配なく、
授業で紹介する前にと教員が先に借りました。

夏川草介さんは『神様のカルテ』で本屋大賞
2位の実績があり、映像化で更に人気作家に。

2024年本屋大賞で9位だった知念実希人さん
と同じように、「現役医師」なんですよね、
もはや頭が下がるとしか言いようがないです。

今年も国語では「論理国語」を担当していて、
授業ではないのですが、隙間を縫って小説も
論理的にお伝えします。
知念ファンもいるので、たいへん楽しみです。

草介ファンはいるのかな?
ペンネームが夏目漱石と関連するのはご存知?


いつの間にか「春土用」(土用期間は季節の
変わり目で、今年は立夏前日までの19日間)
に入りました。立夏から約二か月後が半夏生。


【スピノザのレンズ磨いて春土用】👓


🌿半夏生(はんげしょう)・・・
雑節の1つで、半夏という薬草が生える頃。
様々な地方名があり、ハゲ、ハンデ、ハゲン、
ハゲッショウなどと呼ばれる。
七十二候の1つ「半夏生」から作られた暦日で、
かつては夏至から数えて11日目としていたが、
現在では天球上の黄経100度の点を太陽が通過
する日となっている。毎年7月2日頃にあたるが
2024年は7月1日と、そこからの五日間。


👓スピノザ・・・(1632-1677)
オランダの哲学者。レンズ磨きを生業の一つ
とし、思索と執筆に専念。著書に『エチカ』
『知性改善論』など。(水鈴社の標題本より)



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ロシアがウクライナに侵攻して
戦争が始まり来年二月には二年
にもなってしまうことを悲しむ。

イスラエルでも戦争が再開して
あらためて、ロシアウクライナ
戦争イスラエルパレスチナ戦争
共に、暗黒の歴史は長いと痛感。


悲しむだけ、痛感するだけではなくて、
自分に出来ること、他の人も出来そう
で出来ないこと、つまりは自分にしか
出来ないことを、虞(おそれ)衒(てらい)
なく実践した医師… それが北田真平だ。

あえて敬称無しで、彼がNHK報道番組に
採り上げられた、ウクライナからの医学
留学生受け入れのことを、詳しくご紹介
しようとして、それは彼の意に沿うもの
ではないように思えて差し控えることに。


執筆者紹介によると… 整形外科医である。

その医師が、どのような「宮沢賢治の言葉」から
なぜ、なにを学ぶのか… 是非とも読んで戴きたい。


阪神淡路大震災から、やがて29年目の年が明ける。

思えば、あの時も、彼は実家全壊のなかで、近所
の人たちを、ひとりでも多く助け出そうとして、
懸命になっていたのだ… 被災後何日めか、まるで
戦闘服のような出で立ちで、当時の、わたくしの
勤務校に、あらわれた生徒、北田真平くんの姿を
忘れることは無い… 薄っぺらな言葉ではなく心底
誇りに思っています… 第2号でも書いてください。

部活部員たちの多くが、受験勉強のために高2で
引退するなか、高3夏まで続けた硬式野球部主将。


【乳白色阪神淡路大震災】
(俳句雑誌『奎』初出)







心臓外科医の話ですが
「機械仕掛けの〜」が
単なるコロナレポート
ではないのと同様です
具体を越えて響きます。

『ひとつむぎの手』は
ミステリーではなくて
ドキュメントでもルポ
でもありません… ただ
普遍を捜して読みます。


【震災の日の前夜よむ唯一冊】


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2022年10月30日第一刷発行

『レゾンデートル』『仮面病棟』
『祈りのカルテ』『ムゲンの i 』
など著作・ベストセラー多数

知念実希人さん🖊最新作で当初は2023年4月刊
予定も前倒しで緊急発刊のように思われます…
本屋大賞へのノミネート四回の人気作家ですね
沖縄出身で44歳の現役医師のかた… デビュー時
以来のミステリーの範疇を越えた凄い営為かと。


七八年前に教え子の医学部志望女子生徒さんに
「チネンミキトさんのサイン会に行きたいので
今日の居残り学習はソータイさせてください」
と教えられて読んで… 当ブログの特集記事でも
「読んでおきたい医師で作家10人」の一人に…。


卯年正月に臥していた直後に巡り会えました。

今こそ読んで更に次への覚悟をしなければと…
その為に「2019年秋」のプロローグに始まる
医療現場の二年半のリアル「物語」を熟読中
…標題の戦慄の訓読は「おののき、ふるえる」
ですが「戦慄く」で「わななく」と読みます。


別の意味で今 覚悟待機を余儀なくされていて
気を紛らわせる為にも貴重ですが戦慄の一冊
…サイン入りは梅田堂島ジュンク堂での邂逅。



🖊知念 実希人(1978年10月12日-)・・・
日本の小説家、医師。沖縄県南城市生まれ。
東京都在住。巣鴨中学校・高等学校から
東京慈恵会医科大学医学部医学科卒業。
日本内科学会認定医。
ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞者。
代表作は 「天久鷹央の推理カルテ」シリーズ。
[wikipediaより]


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『シン・ウルトラマン』という邦画が
13日の金曜日(!)に封切りになります。🎞

このシンは『シン・ゴジラ』と同じで
新・真・神 等様々な意味を含むよう。

シン呼吸は他に深・心・信・伸あたり
… 合気道の知人に今日伺ってみます。

『深呼吸の必要』という故長田弘氏の  
詩集を教えてくださった師範のかた。

詩集もこの連休には一冊読みたくなり
今決まりました…書棚から探します。


標題句の「ゆっくり、早く」は逆説的
で… 急がば回れ とは違うニュアンス。

以前にも読んだことのある小林弘幸氏
復刊『読むだけで自律神経が整う』。  

シン呼吸の奥義も人生の極意も似通い
… ゆっくりやることで集中力増して。


明日は立夏なので
シンの意味で本日
みどりの日が夏隣。


【白い雲 青い空 シンみどりの日】


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