NPブログ「Leitmotiv 」言葉・論理・主題連鎖への旅

カテゴリ: 構造主義

コンチェルト今ショパンに捧げん


いよいよ本選ですね

〈飯田有抄のショパコン日記38〜小林愛実さんを入魂エール耳で聴く!〉

という三次予選直後の速報記事を読んでNP
その言葉だけで泣いてしまいました…不思議
かつ不可解これがネオ・ポストポストモダン
… 演奏自体を何度視聴しても… 呆然と茫然と
その感動と驚愕を表す自分のコトバが無い
(耳と頭を信じられない)のですが… こうして
「入魂エール耳」のかたに的確で当に適格な
言葉を与えていただくと「わかってしまう」
(わかった気になる)… 新・構造主義なのです


反田恭平さんの「感謝の思い」に加え
小林愛実さんの「ショパンへの想い」

どちらもきっと必ず届きますように


【ワルシャワの高き頂龍田姫】


「ミチクサ先生」401回目の冒頭は
唐突に「蕎麦屋」主人&正岡子規の
話題から寺田寅彦の「寅」に因んで
寅年寅月生まれ芥川は辰年月日刻…。

「ねじまき鳥」第3部 第10章には
モーツァルト『魔笛』の鳥刺し男&
王子の「ほんとうの側」不明と井戸
の話題から動物園虐殺の熊や「虎」。


たったこれだけの発見
でも併読の醍醐味です。

後付けの意味付けこそ
構造主義ポストモダン
さらにその次の味付け。

漱石の『門』に込めた
「抱一の屏風」の意味
35圓が80圓 宗助如何に。


谷川俊太郎さん(90歳)の『二十億光年の孤独』
(1950年18歳で父 哲学者徹三の三好達治 紹介)
… 授業始めました… 渾身の意味付け(解釈鑑賞)
をします… 今は宇宙は百三十七億光年らしい。


【アクロスザ銀河谷川俊太郎】


IMG_20210720_062615

歌:スキマスイッチ
作詞作曲:大橋卓弥/常田真太郎

著作権のことがありますから
歌詞論として一部のフレーズ
を解析してみたいと考えます
敢えて 入りを割愛しました…
[カシ論はマジ論でオシ論]

合唱曲としてどうなのかな…
全力で少女だったひとには…
どう聞こえるんだろうなどと
ひとりで真面目に推しを考え
しかし やはり よく練られた
研ぎ澄まされたリリックだと
あらためて感じます… ここで
実は「lyric」ということばは
和訳が難しいんですよ… NP
は「叙情的歌詞」辺りかと…。

宜しければ歌いながらお読みください。

*****************************

積み上げたものぶっ壊して
身に着けたもの取っ払って
[正統的な対句表現]

止め処ない血と汗で
乾いた脳を潤せ
[水素材の対照表現]

あの頃の僕らはきっと全力で少年だった
[未来的推量表現「きっと~だろう」を
    過去的確定表現「きっと~だった」と
    する斬新で印象的な呼応表現… サビ的
    に心地よく脳内革命を発生させる… で
    直前の「乾いた脳」が更に生きてくる]
    
遊ぶこと忘れてたら老いて枯れんだ
[掛詞表現で「置いてかれ(る)んだ」]

ここんとこは仕事オンリー 笑えなくなっている
[同音連鎖表現で「ここんとこ」「しごと」と
    「なく」「なって」 反復表現としても作用]

ガラクタの中に輝いてた物がいっぱいあったろう?
「大切なもの」全て埋もれてしまう前に
[漸層表現「ガラクタ」「輝いてた」「大切な」と
     「いっぱい」「全て」「埋もれて」畳み掛ける]

さえぎるものはぶっ飛ばして
まとわりつくものかわして
[対句表現に加えて「ばして・わして」押韻表現]

止め処ない血と涙で
渇いた心臓潤せ
[水素材の特徴「汗」から「涙」へ
    「乾いた」から「渇いた」へ変化 ]

あの頃の僕らはきっと全力で少年だった
[サビ抽象化の反復表現]

濁った水も新しい希望(ひかり)で
すぐに透み渡っていく
[水素材に光素材を対位表現として使用
    「濁った」「透み(澄み)」対照表現]

積み上げたものぶっ壊して
身に着けたもの取っ払って
[対句の反復はライトモティーフ(小主題連鎖)表現]

幾重に重なり合う描いた夢への放物線
[比喩的で幾何学的で印象的な表現]

紛れもなく僕らずっと全力で少年なんだ
[まぎれもなく「主題」表現]

セカイを開くのは僕だ
視界はもう澄み切ってる
[「世界」の換言表現「四海」掛詞表現]

********************************

いやあ「構造主義」の極みです
お目汚しだったかも… あくまで
も「恣意的解釈」ですからね…。


恒例の合唱コンクール(音楽祭)は
敢えなく中止でした… なにか一曲
歌詞論を本当に久しぶりにやろう
(音楽祭前の授業恒例でしたから)
と思っていた矢先… 「全力老年」
の当ブログ記事にコメントを戴き
「全力で歌詞論だった」…のです。


【全力を忘れない春だったよね】


2005年4月リリースの脳と心臓に
残る曲ですね… あの頃 僕は僕らは
あなたは 全力⚪️⚪️だったですか。


IMG_20191112_170519
内田樹(たつる)さん
今年7月11日刊行の
ロングインタビュー
に基づく「自叙伝」。📖

「あとがき」から
読み始めました…
街の本屋さんの栞🔖
相応しそうなもの。


標題のタイトル
現NPの読みもの
として些(いささ)
か心苦しいので
すが…帯キャッチ
は悪くないです
元気が出ますね。


今宵満月🌕
月齢15.0の
初冬真ん丸。
(陰暦は昨夜
望月…神無月
十六夜の月…)


内田樹さんは
神戸JR住吉に
合気道場自宅
凱風館(7段🥋)
東京自由が丘
に仕事場自宅
があるようで
武道家 翻訳家
思想家 評論家 
… 著書多数の
構造主義作家。
(身体論も…)


構造主義とは
考え方次第で
どうにかなる
どうにかする
型・枠ですね。
(合気道も…)


望月と満月も
捉え方次第で
異なるのです。


満月の初冬どうにかなるらしい
(宏)

IMG_20191112_184038
IMG_20191112_172030

DSC_4657
国立民族学博物館の准教授
太田心平・文化人類学博士
をお招きしての講演会開催

標題のタイトルで約60分間
本校高2一貫生に隣接大学
大教室で講義をして下さり
受験生となってゆく今こそ

「正解がない事象と向き合う」

…という気概を学びました


ファイン・アーツ…「芸術」
マーシャル・アーツ「武術」
などをも包摂し凌駕すべき
文化的教養への知的好奇心
リベラル・アーツ…「学術」

魂を自由にしてストレスを
抱えずに生きるため必要な
「決めつけない」精神性を
異文化にも身近な人間関係
にも生かすことの貴重大事

御自身の「パニック障害」
やその克服についてもお話
いただきました…大阪大学
人間科学部への進学の際に
現NPも小論文指導などで
わずかながらも関わらせて
いただいたのはもう25年前

生徒には
「人生つまずいても大丈夫」
という言葉が有り難かった
ようで…講演後に回収した
「メモ&感想」記入用紙に
書き込みが最も多かった事

最後の方で生徒質問要望に
応えて「今日の講演を最初
からすべて韓国語でやれと
言われれば出来ます」と…
流暢な韓国語で語りかけた
のはどよめきが沸きました

日≧韓>英>中

四か国語を得意順に表した
この板書もとっても印象的

先週ニューヨークから帰国
したばかりで海外出張多く
国内他所での研究活動然り
民博に居ないこともあって
連絡取りにくいものの希望
あれば事前アポで館内案内
していただけることもあり


「青は藍より出でて藍より青し」
(弟子が師匠を上回る)

この故事を引き合いに出すには
あまりにも凄すぎてそれでも…
NP自慢の教え子さんのお一人
烏滸(おこ)がましくもご報告

有り難うございました

DSC_4659
DSC_4660








このページのトップヘ