NPブログ「Leitmotiv 」言葉・論理・主題連鎖への旅

カテゴリ: 映画

『大いなる不在』GREAT  ABSENCE

7月12日(金)ロードショー。

森山未來
真木よう子

藤竜也
原日出子

とてもリアルかつシュールで
前衛的な作りには感心した。

「切実」

鑑賞後にシネマ1(最上スクリーン&新型座席)
場内が明るくなったシネ・リーブル神戸館内で
同世代の方がたが口を揃えてツイートの言葉…。

しかし、わたしは切実というよりも、真実とか
事実や現実は、やはり一つではないのだと実感。

最早、時系列通りに描写すると、むしろ可視化
出来ないようなカオスが、我々の周りにはある
… そう思えてならなかった、藤竜也さんは凄絶。


『八日目の蝉』という小説&映画を唐突に想起。

標題句は、単に父逝きて八年後、梅雨明け前に
盛んに蝉が鳴き出した、海の日の午後に特製の
ほろ苦ジンジャーエールを呑みながらの駄句だ。


父は、あの夏に帰省したわたしにこう言った…
あと十年は生きるよ…満八十八歳になる年の夏。

その冬に父は約束を果たすことなく急逝した。

七年後の冬に母が父より一歳長生きして逝き、
同じく七年目の夏に初孫だったわたしの娘が、
急逝するとは自身のことも合わせて考え及ぶ
はずもなかったろう… ただただ父には感謝の
仕様も無く『大いなる不在』の重要素たる
「切実」は全く無かったことに思い至るのだ。


【大いなる父眠る街帰省せり】
(『蒼穹』夏の部)


今夏も、やはり、今では三人が眠る街に
帰省するつもりだ… 大河の『光る君へ』
で『源氏物語』草筆で道長から渡される
当時とても貴重な和紙が越前和紙である
ことを信じて祈りながら、蝉の声を聞く。


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事件に真実有りや無しやと


ロードショー封切り三日後9時40分からの
初回(一日全四回)は、135名席が七、八人
で閑古鳥が鳴き、お隣の『それいけ!アンパン
マンばいきんまんとえほんのルルン』は勿論
親子連れで賑わっていた… この日の日本時間
早朝に元アメリカ大統領発砲事件がありまだ
暗殺未遂という言葉が冠せられてはなかった。

ペンタゴンは動くのだろうか、単独テロか…。

名探偵コナン『100万ドルの五稜星』は午後
二回だけになっているが、たぶん観客動員の
全国ベストテン中位キープの勢いは変わらず
「真実はいつもひとつ」の幅広いファン層に
支持されている… わたしもこの日思い付いて
五稜星(ペンタゴン)五角形のピンバッジを
ゲットして、ディープインパクトのキャップ
に挿した… 真実に肖(あやか)りたいのかな。


『メイ・ディセンバーゆれる真実』は早期に
一日二回に、そして一回になり『フェラーリ』
に遠く及ばず収束するだろう…これも真実か。

『九十歳。何がめでたい』を、ちょうど梯子
出来る時間だったが、本当に気分的に疲れて
「ロマンス/コメディ」ジャンルの117分後に
西北のシネコンを後にした… これはコメディ
ではなくスリラーかホラーか、大泉洋作品の
方は間違いなくコメディだろう、これも真実。


アメリカの有名な事件は日本では必ずしも
そうではないが知る人ぞ知るものではあり、
日本のそれは逆に無名に近いものだろう。


とてもメタファ(隠喩的)な一作で、蝶が
蜀(いもむし)から蛹(さなぎ)になり、
華麗に羽化するシーンまでが挟み込まれる
ことに象徴されていたように思える… 誰か
におススメしたい作品では無いが、二人の
オスカー女優のぶつかり合いは見事かな…
ジュリアン・ムーアの20年前を演じるかの
ようなナタリー・ポートマン蠱惑(こわく)
的で、ダブル主演なのか後者が主演なのか
… 東野圭吾さんの『放課後』の後味に似て
「真実は知らないほうがよい」のかもね。

味と言えばホットドッグ&コーヒーは美味。


【百物語後味のゆれる真実】👻


また夜更かしして、ウインブルドン男子
シングルス決勝をみながらパンフレット。

本当は黒いのだが、どうしてもブルーに
しか写らない、これも夏の怪談ではある。


👻百物語(ひゃくものがたり)・・・
幽霊と並んで晩夏の季語、怪談やお化け
(屋敷)は季語便覧(歳時記)には無い。


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朱夏の野菜のサンデーLIVE


前記事の赫々野菜の追補で
これも兵庫県産の有機栽培
標題のプチラベルのみ付き
さて、追加問題これは何?
また、漢字四字で書ける?

テレ朝の「サンデーLIVE!!」…
早起きのわたしには有り難く、
レタスたっぷりサラダに添え、
戴き物神戸新生公司の焼豚と
ユーハイムのバウムクーヘン
プレーンとUCC珈琲と神戸の
産物と共にゆっくりサンデー
ぷにぷにを味わっているのだ。


【雨など降るも七月の赫々と】


【夏の朝ぷにぷにと想いは廻(めぐ)る】


さあ、西北のOSシネコンの朝イチで、
ジュリアン・ムーア作品と、多分梯子
でもう一本まだ決めていないサンデー。


【メイ・ディセンバーゆれる真実みるジュライ】



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ジュリアン・ムーアゆれる真実


昨日からロードショー
これは必ず今日にでも。

2002年作『めぐりあう時間たち』を🎞
多分2003年に当時在住の高知市にある
帯屋町商店街の映画館でみたシリアス。

高知は間もなくイオンが進出シネコン
になり、帯屋町に映画館は無くなった。

その頃わたしは、まさに「ゆれる真実」
を生活のなかに深く抱えていてそれには
宗教やお金や仕事や病気が絡んでいた…
この要素は「めぐりあう時間たち」とも
無縁ではない… いずれフィクションの形
で語りたい想い出だが想い出したくない。


[めぐりあう時間たちあの夏の影]


🎞『めぐりあう時間たち』・・・
バージニア・ウルフの「ダロウェイ夫人」を
モチーフに、異なる時代に生きる3人の女性が
それぞれ迎える運命の1日を描いた文芸ドラマ。
ニコール・キッドマン、メリル・ストリープ、
ジュリアン・ムーアが主人公女性3人を演じた。
キッドマンが特殊メイク姿でウルフを熱演し、
2003年第75回アカデミー賞で主演女優賞受賞。
[映画.comより]


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原田眞人監督
役所広司主演
高杉良原作&脚本連名

1999年
114分
東映&角川(この日はBSシアター)

若村麻由美、椎名桔平、遠藤憲一
仲代達矢、根津甚八、風吹ジュン、黒木瞳
石橋蓮司、佐藤慶、もたいまさこ

高杉良自身や評論家の佐高信
アナウンサーの吉崎典子や
守衛役で田口トモロヲ
記者役で小田切譲(映画デビュー)
丹波哲郎も政治家役か冒頭のみ
他他書き切れない凄い顔見世興行。

とにかくバブル崩壊後のメガバンク崩壊を
バブルそのものの豪華俳優陣でまさに活写
している… 主舞台の日比谷公園と高層ビル。

カメラワーク&アングルスピード&演出が
出色の出来で、四半世紀前の画像の粗さを
感じさせない、立見席で釘付けの一気見。

立見席?
解説付?

そうなのだ、プロ野球お休みの月曜日は
立ち呑み屋の伸ちゃんでマスター解説付。

いやあ、ワンコインならぬワンシヘイで
サービス逸品まで付いて、映画サイコー。

そのなかで、わたしが後で知って涙した
三浦春馬が役所広司の息子役だったのだ。

気づかなかった。

三浦春馬は三十歳の若さで2020年7月18日
自ら逝った、あの夏はコロナ禍真っ只中で
感染蔓延列島[自粛]だったのだ… 合掌。

春馬さんの『永遠の0』を又見たくなる
わたし個人にとっても「鎮魂の七月」で
伸ちゃん、いい映画と解説をありがとう。


【鎮魂の七月あの日あの光】


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