NPブログ - Leitmotiv ~言葉・論理・主題連鎖への旅~

カテゴリ: 村上春樹

村上春樹氏の「恋愛短編」の「螢」は1984年に刊行され
1987年に記録的ベストセラーとなる『ノルウェイの森』
のもととなりますが・・・それから36年後が2020年です。

ジョージ・オーウェルの近未来長編小説『一九八四年』
は36年後の「超監視社会」を予告する1948年刊行のもの
で「36年後」をキーワードとして…『1Q84』に連関。

標題の二作をモティーフとする「マンガ」を
芸術家の南熊山人さんからお借りしました。📖


帯の表キャッチには
「いつかもう一度この不確実な世界のどこかで
あなたに会うことができたとしたら」

裏キャッチには
「僕たちはいま、未来のさらなる未来にいるわけだ」
・・・とあります。

昨日これは村上春樹フリークのかたにお借りした
『さんぽで感じる村上春樹』を隈なく読み始めた
ばかりだったので余計に符合強く感じたことです。


つまりそれは「超時空の物語」という意味合いです。

『さんぽ』と合わせてゆっくり味わっています
今日は「企画展」の最終日ですので…このあと
画廊に詰めておりますが…存在感を消して何処
かに漂うように「目鼻口を描きたくなかった」
という森泉岳土(もりいずみたけひと)の気持ち
を考えてみます…俳人でも勿論画人でもなく…。


【顔無しの画を土用波浚(さら)ひけり】🌊


🌊土用波・・・
晩夏の季語で夏土用の頃の
台風によるうねりのある波


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一番行きたいのは神戸三宮イタリアンレストラン
ピノッキオで『辺境・近境』に出てくる名物ピザ
開業以来の注文通しシリアル番号カードも楽しみ。

阪神間には春樹作品文章の舞台は沢山あるのです
小中・高校時代を過ごした西宮・芦屋・神戸辺り
父を語った今春の随想集『猫を棄てる』にも登場。

北と南に山と海があり三本の鉄道が東西並走する
古くて新しくて明解で深くて代謝変容も又厭わぬ
デビュー小説『風の歌を聴け』の幾つかの場所も。

『風の歌~』映画を撮った大森一樹監督は中学校
で後輩にあたりますが… 村上春樹少年は西宮市立
香櫨園小学校・芦屋市立精道中学校・神戸高校卒。


【西宮芦屋神戸に夏の風】

【風の歌を聴け夏の歌謳ふから】


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IMG_20200505_030651上五は「ねむれぬよ」
中七は「はつなつの…」。

単に超早く就寝したがゆえに
超早起きしたに過ぎないので
ナイトメアなわけではなく…。



昨秋の体調の良くない時には
随分と村上春樹のエッセイと
『きのう何食べた?』という
コミックスに救われましたが
今また少し重い気分で春樹…。


「風景」つながりの二冊を…。


この「…。」も「余韻」以上
「屈託」未満の軽度のもの…。


『使いみちのない風景』
(中公文庫:1998年8月初刊の
2004年6刷 写真 稲越功一氏)

『ラオスにいったい何がある
というんですか?』
(文春文庫:2018年4月初版
第1刷 紀行文集)

文庫本カバーは芦屋宝盛館の
純正…春樹さん御用達の書店。


読書も人生も旅です…。

「旅をしている人にだけ
見えてくる風景がある。」

けだし名言です…長い旅を
続けてきました…見たくは
なかった風景も沢山見て…
それでも見えてくる風景を
愛そうとしてきましたNP。


村上春樹さんはギリシャの
小さな島ミコノス島に滞在
して小説を書き始め やがて
「もう少しだけにぎやかな
別の島」スペッツェス島に
移り それから「もっとにぎ
やかなローマ」に移り執拗
にリアリスティックに休む
ことなく書き続けました…
それが『ノルウェイの森』。


その島の話が…今回二冊の
共通モティーフになります。

『ラオス…』は色んな旅が
収録され…ボストン始発で
アイスランドからラオスを
経て熊本再訪到着までの…
オムニバス・エッセイ集…。


NP新しい名刺を作ろうと
目論んでいるのですが…
昨日「住所は不要なのだ」
という結論に至りました。

旅人を続けたいからです。

旅というより「旅人」を
続けたいと不意にそんな
強い気持ちに駆られて…
名刺作成をお願いしては
勝手な注文をつきつけて
いるかたに「住所削除」
の上で印刷に入って戴き
ました…仕上がり楽しみ。

(㊙作戦「栞代わりに…」)


「村上文学」ではなくて
「春樹文学」だと考えて
いるのですが…いかが?


明けて「立夏」で
初夏はつなつ・しょか 
端午(こどもの日)は
陰暦卯月十三日の
七十二候「蛙始鳴」
かえるはじめてなく…。

その春樹文学に
「かえるくん、東京を救う」
という短篇があったことを
想い出しました
…次に読みます。


旅人も人生も読書も続けます…。


【旅人を続くる朝に夏は来ぬ】






ぼくとうきたん

隅田川東岸の物語

意です。

昭和11年11月に記された
風変わりな中編小説です。

作中小説や俳句や漢詩や
その書き下し等を随想風
紀行文風に鏤ちりばめた…
はっきり言って纏まとまり
ない落ち着かない作品💦
…昨年も今頃に読んだの
を想い出しました。やれやれ…

「震災の後…」という切り口
「活動写真」についての話題
…は(二)に収録の「踊子」に
共通しています…荷風の重要
素材モティーフとも言えますね。

耽美派です…いいけどね冗長
な気もします…嫌いじゃない。


作中句からこれはという句…
その頃は「季重なり」なんて
気にしなかったのかも…酷い

菊池寛との確執を読み取る
のは無理でしたね…東京の
下町や花街の風情はその後
変わり果てて…今またパン
デミックの新たなる脅威に
さらされて…村上春樹さん
の「あの物語」を再読して
みたくなりました…たぶん
「移りゆきて・滅びゆきて」
というモティーフは共通し
…「では何がどのように残りゆくのだろう」。


読んでみます…5月は村上春樹から。📖

本来は四月末に行くはずだった東京
に思いを馳せて…『東京奇譚集』を。

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5月1日(金)
八十八夜ですね
陰暦の卯月九日。

陰暦は面白いですよ。
実際の季節感・体感
とはやはりズレます
からね…いきなり!
ど~んと「一か月」
追加されます👀!

今月23日からは…
陰暦では「閏卯月」
「うるううづき」
始まります…はい
旧暦では四月二回
ハッピーバースデイ
二回あります…いいね。





【東京に奇譚あり八十八夜】




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1995年に『ノルウェイの森』
と出会って20年以上 直接に
日本語から村上春樹作品を
デンマーク語に訳してきた
翻訳家のメッテ・ホルムを
追いながらの幻想的な60分
のドキュメンタリー映画。🎦



" 完璧な文章などというものは存在しない
完璧な絶望が存在しないようにね "


…というエピグラムが全編で生きています。


「オマージュ」献呈作品とは
かかるリスペクトに包まれて
作家・翻訳家・製作者たちに
さらには作中に描かれている
時場人物事情にシンパシーを
抱かせてくれるものだという
心地よい思いに浸りながら…
村上春樹ゆかりの神戸は元町
シネリーブル神戸で観ました。

10月19日からのロードショー既に
休日でも朝イチのみで観客まばら
NPも上映を知り得た僥倖に感謝…。


だからこそ「完璧な翻訳」を求めて
「独り平行世界(パラレルワールド)を

旅する」翻訳家の思いが深く静かに
伝わってくるようで… 月並みですが
「観る人を選ぶ映画」なのでしょう。


ニテーシュ・アンジャーン監督
2018年Hot Docs観客賞 受賞作は
村上春樹作家活動40周年記念…。

エンディングは2016年村上春樹
アンデルセン文学賞受賞の時に
デンマーク王立図書館舞台上で
受賞者と対談直前楽屋のホルム。


完璧な冬有りや村上春樹
冬の猫内なる声の春樹かな
大都市で冬眠をせずかえるくん
(宏)


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