NPブログ「Leitmotiv 」言葉・論理・主題連鎖への旅

カテゴリ: 村上春樹

同じ町内の国道2号線沿いに今春
「鰻の成瀬」がオープンしました。

たまたま昼食を食べ損ねた昼下がりに、
いつもの蕎麦屋にと思って歩いていて、
宮川大輔風の呼び込み店員さんに声を
掛けられて「渡りに鰻」と入りました。

画像は「梅」1600円
クラフトビールが700円

旨い!!!…かどうかはアゲインで「竹」と
地元の銘酒「福寿」を併せて味わって、
それからの判定になりそうですが… ?
「松」まで行くとメニュー種は尽きる。

ちなみに「松」は、うな重で2600円也。

村上春樹作品を読んでみたくなりました。
彼は漱石に負けず作中に「食話」を盛り
込むことで別の何かを隠喩的に表そうと
していたと思われ、次のように言います。

「小説を書く時はうなぎと話し合う」

食素材としての「うなぎ」のメタファと🥢
村上春樹… ふくよかな食感と香ばしさを
味わいながら、昼閉店時間の2時までの
約半時間に、宮川さんが感謝と共に如何
ですかと問うてくるので、「旨〜い」で
はなく落ち着いて「旨いですよ」と回答。


【旨いとしか言いようの無い春うなぎ】


うなぎは三夏の季語になっています。
土用丑の関連かと思われますが年中
出回っていて、成瀬も有名チェーン。


🥢[太田出版webマガジンより]
村上作品では、うなぎはとても大切な食べ物だ。
『ノルウェイの森』の緑とワタナベ君が、新宿で
ポルノ映画を観る前に食べたのはうなぎ、『海辺
のカフカ』のナカタさんの大好物もうなぎ、村上
自身もうなぎは大好物らしい。村上は過去の取材
で「小説を書くときは、僕と読者とうなぎの三者
協議が必要」との説を展開。ここで言う「うなぎ」
は村上作品に大事なエッセンスの比喩で、明確に
言葉にできないので、ここではぬるりとしていて
つかみどころがない「うなぎ」と表現したようだ。

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天神祭り近き古書店


この日は公休日で、都島に用事があり、更に地下鉄の
天神橋筋六丁目駅から「僕は歩いた」を只管に実践。
一万歩を越えると、トランス状態になり何歩でもOK。


『TVピープル』(一九九〇年一月二十五日第一刷)
『レキシントンの幽霊』(1996年11月30日第1刷)

大阪市北区天神橋三丁目
天牛書店で見つけました。

前者は300円で、
特に状態のよい後者は480円。

何だか切なくなり、買ってしまいました。
喜んでくださる愛好家に、差しあげたい。

一丁目の伊吹珈琲で、濃いブレンドとバタートースト。
このあとは、天満天神繁昌亭の夜席で菊丸師匠公演へ。

まさに1996年頃の教え子さん(中高一貫の男子校)夫妻
と、寄席と夕食をご一緒するのですが、あの頃はまだ
「レキシントンの幽霊」をすぐに国語教材化できずに、
2000年頃に、高知の帰国子女たちに説いた記憶あり。

幽霊が怖いのか、初めての世界が怖いのか、不思議で。


【ボストンの幽霊に正尚は勝つ】


〈追記〉
実際には、早めの待ち合わせで、夜席前に繁昌亭の
すぐ近く「天神寿司」で乾杯が叶いました… お二人
ともに医師で職場婚とのことで、テンダラーさん
(繁昌亭には珍しい漫才ゲスト)大ファンだそうです
が… 菊丸師匠推しのNPと異界にて、呵呵大笑い…。



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村上春樹さんは
『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』
の「おわり」漢字送りがなを現代表記ではない形に
していたので標題句も倣ってみました… 謎の多い本
であることは「セカオワ」も「マチカベ」も同じ…。


『街とその不確かな壁』は
wikiによると何故か「街と、〜」とタイトルに読点
が付き「中編小説」となっています…重いのですが
マリメッコバッグに入れ持ち歩くことにしました… 
職場机上に置くだけではなかなか読み進めません。


10万円で秋には
著者サイン入りの愛蔵版が2か月前から予約先着300名
限定販売されるようで…新潮社が初版30万部肝煎り🍖
の原稿1200枚…でも書き下ろしの新作大作では無い?
巷やネット上での盛り上がりかたも期待ほどには…。


わくわく感は
「セカオワ」に及びませんが思春期の16.17歳男女
の「物語」ではあるので…同年齢の生徒さんたちに
ネタバレに注意しながら紹介もして…自分自身読了
を目指していますから又あらためて当ブログでも…。


《春風の日本に源氏物語》(京極杞陽)


【日本の春の終りに村上春樹】


🍖肝煎り・・・
肝は煎(い:炒/熬)るもので火にかけて熱します
… しかし一般的に肝入りと書く誤記が多くて
現在の辞書(ウェブは無論)は肝入りで併記です。



二日目は西新宿郵便局で旅の手紙投函
新宿から高田馬場そして早稲田に十時

予約済み村上春樹ライブラリーは昨夏
以来で二冊ひたすら読み正門前に出る

学友でフリーライター&エディターの
nissyと待ち合わせ学生洋食屋でランチ

体調を心配しながらの再会も元気そう
でお言葉に甘えて新宿区文京区豊島区

案内の終点は都電荒川線の鬼子母神駅
小一時間かけてゆっくり南千住北千住

松尾芭蕉の「おくの細道」の首途の地
現在の千住大橋辺りのゆかりの場所へ

黄昏迫るなか都電屋カフェと古書店へ
流石「明日のジョー」の街と後で聞く

再び都電で三ノ崎橋から早稲田に戻り
バスで新宿西口へこの夜コンビニ弁当


旅日記もラインデトックスも続きます
… ピアノは春樹さんのジャズ喫茶由来。


【約束は真夏の新宿夜の街】


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先日のバースデイに頂戴した
2002年初刊の文庫本月報付き

二十年前私がまだNPではなく
予備校でヒロシンと呼ばれて
とてもあやしい国語を教えて
ウィスキーを呑まなかった頃


スコットランドのスコッチと
アイルランドのアイリッシュ
特にシングルモルトを呑んで
みたくなる洒脱な文章の一冊

春樹さん本人が撮った写真が
いくつも載っています味わい
深くてまるで20年ものの逸品
のようです… ことばが蕩ける

吉田拓郎さんが歌詞の一部に
差別語(事後そのようになって
しまった慣用語)を用いたため
鬼っ子(?)扱いになった名曲
「ペニーレインでバーボン」
(『今はまだ人生を語らず』
1974年) を聴いてバーボンに
憧れてメイカーズマークなど
かつて好んでいたのですが…
バースデイバーで戴いた一杯
でアイリッシュウィスキーの
ジェムソンの神戸ハイボール
… これがほんとうにNPには 
絶品(シチュエーション含め)
だったので頭のなかのことば
は今ガリバー旅行記を書いた
ジョナサン・スウィフト的に
なっています… アイルランド
出身作家は他にジョイス有名


さてさて実は呑まずに読んで
います… これもまた悪くない

「きっと、ウィスキーが飲みたくなる。
だれかと話したくなる。」帯キャッチ
コピーは実によくできていますねハイ


【ウィスキーのことばでメリー・クリスマス】


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