NPブログ「Leitmotiv 」言葉・論理・主題連鎖への旅

カテゴリ: 村上春樹

先日のバースデイに頂戴した
2002年初刊の文庫本月報付き

二十年前私がまだNPではなく
予備校でヒロシンと呼ばれて
とてもあやしい国語を教えて
ウィスキーを呑まなかった頃


スコットランドのスコッチと
アイルランドのアイリッシュ
特にシングルモルトを呑んで
みたくなる洒脱な文章の一冊

春樹さん本人が撮った写真が
いくつも載っています味わい
深くてまるで20年ものの逸品
のようです… ことばが蕩ける

吉田拓郎さんが歌詞の一部に
差別語(事後そのようになって
しまった慣用語)を用いたため
鬼っ子(?)扱いになった名曲
「ペニーレインでバーボン」
(『今はまだ人生を語らず』
1974年) を聴いてバーボンに
憧れてメイカーズマークなど
かつて好んでいたのですが…
バースデイバーで戴いた一杯
でアイリッシュウィスキーの
ジェムソンの神戸ハイボール
… これがほんとうにNPには 
絶品(シチュエーション含め)
だったので頭のなかのことば
は今ガリバー旅行記を書いた
ジョナサン・スウィフト的に
なっています… アイルランド
出身作家は他にジョイス有名


さてさて実は呑まずに読んで
います… これもまた悪くない

「きっと、ウィスキーが飲みたくなる。
だれかと話したくなる。」帯キャッチ
コピーは実によくできていますねハイ


【ウィスキーのことばでメリー・クリスマス】


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『若い読者のための短編小説案内』(1997年)
で村上春樹さんが若い人達に推していた中の
一篇 安岡章太郎「ガラスの靴」…これは凄い。

発表されたS26年(1951年)から70年を経て
古臭い感じが全くしないこともそうですが
… 村上春樹さんの作品だよと言われても…
あ~そうだよね~そんな感じがするよね~
と言ってしまいそうな…まさに「感じ」。

「感じ」の英語訳は
feel(feeling)
impression
sense(sensing)
perception
effect
imaging
touch
などが挙げられますが
「心」の
mind/heart/spirit/soul/feeling
同様に使い分けが難しそうです。

おや…共通しているのが feeling ですね。

何はともあれ
「熊」の話から入るのは
川上弘美さんの『神様』もそうだし
ああ、川上さんの感じも春樹さんと似ている
ところがありますよね、心の赴くま まの部分。🐻


村上春樹さんの熊と言えば何と言ってもあの
『ノルウェイの森』(下)に出てくる「春の熊」
の話… 緑に僕は「春の熊くらい好きだよ」と
言いますよね…まったく意味ワカランジェロ。

フィーリングとしか言いようがありませんね。

安岡章太郎さんは70年前のまだ太平洋戦争の
影が作品内にもある一方で…「熊に会いたい」
という悦子と僕の電話での対話から入ります。

うわあ、ぶっ飛びますね…「第三の新人」は
遠藤周作・吉行淳之介はよく聞きよく読んだ
記憶がありますが 安岡章太郎…村上春樹さん。

きっと「鏡」のように思えたのではないかな
… 自分の姿を写しながら自分では無い別もの
を見せられてしまう「怖い話」…そうです…
『カンガルー日和』の中の一話…当ブログの
本日のオチは文庫本の二十数ページの標題
の「ガラスの靴」を脱ぎ落として行ったこと
が…「鏡なら、あすこに大きいのがあるぜ。」
というエンディングに繋がっていく奇遇の話。

だから…一寸怖かったのです…その件(くだり)。

「悪い仲間」は全くハルキ的ではないようで
この二作を併題にした講談社文芸文庫も凄い。


オリックス・バファローズ パ・リーグ優勝の
10月27日は「文字・活字文化の日」なので…
10月27日〜11月9日の二週間は「読書週間」
…素敵な一本と邂逅(かいこう-巡り逢い)を…。


【脱ぎ捨てたガラスの靴に柳散る】


柳が散り始めると秋も終わりますが
読書の秋は初冬へとまだまだ続いて
心に柳葉は散り積もってゆきます…
本当は若い時に読みたかった本との
逢瀬はあたかも「巡礼」を想わせて
…ガラスの靴を拾いたくなりました。


[追記]
三毛猫のフェルト栞は三宮Opa2ジュンク堂書店…
文庫本の紙カバーは阪神芦屋宝盛館で…こちらは
春樹少年の村上家御用達(ごようたし)だった本屋。


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まだ入賞者ガラ?コンサートがありますが…🎵
僕の中ではオワタ…「そして僕は途方に暮れる」
(作詞・作曲: 銀色夏生、大沢誉志幸 1984年)


ロス五輪は1984年でした…東側諸国ボイコット
で何か尊いオリンピック精神が失われた大会…

フィリップ・ロスという現代アメリカを代表
する作家の一人は 三年前に亡くなりました…
『さようならコロンバス』(1969年集英社)
『素晴らしいアメリカ野球』(1976年 同上)
現代世界文学全集を購読していた頃があり…


さようならショパコン
素晴らしいショパコン


今… ショパコン・ロス


もう真夜中に未明にYouTube映像に釘付けに
なることもない…儚きは人の世の倣(なら)い…


そして僕は村上春樹さん「金銀ブルータス」
に還ってゆきます… ハルキお薦め本の一作📕
「ガラスの靴」そして… お薦め盤の曲集🎹🎵
「ブラームス」作者 安岡章太郎(第三の新人)
ピアノ演奏者 グレン・グールド…流石ハルキ


CDアルバム以外は賜り物…ゆっくり読みます

CDも賜り物でした…もう20年前に元同僚から


反田さんも小林さんも「感謝」の思いを強く
述べていますね… 僕も途方に暮れる暇あれば
感謝して… ポケモンの赤緑や金銀のように…
出来れば文学・音楽両方を楽しみたい晩秋  (^^)ρ(^^)ノ


午前三時までには起床してしまいます…👀


10年前にグレン・グールドの故国カナダ
… 生没したトロントなどに中三生と語学
研修に行き… 帰着時に東日本大震災あり
… 時差ロスで三時間睡眠が長く続いて…
10年後の優勝はカナダのブルース・リウ

第三楽章は歴史に残る名演奏だったとか

グールドはコンクール・コンサート嫌い
で知られています…1982年に50歳で他界


ショパコン・ロス


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タブレットで当ブログ更新をすることも多く
調べ事の弾みでインターネットヘッドライン
ニュースに目が行ってしまうのは致し方なく
… 阪神タイガース痛恨の逆転負けもあって…
標記の二十四節気「寒露」の早朝のつれづれ。


静かです。


家のなかも辺りも心も… 音楽も今朝は聴かず
ただピティナ発信の小林愛実さんの最新映像
(演奏直後会見)だけは目に入って…ショパコン
一次予選演奏(椅子の高さ以外は)素晴らしい
出来だったようですね… 反田さん・牛田くん
と並んで確実に次のステージを信じています。


村上春樹さんはヤクルトスワローズファンな
ので昨夜のサヨナラ勝ちはよかったでしょう
…ブルータス掲載「手放せない51冊について」
から何冊かを昨日ゲットして読み始めました
… 福永武彦訳『今昔物語』も安西水丸さんの
漫画集『普通の人』も小島信夫『アメリカン
・スクール』もありました…ただ安岡章太郎
『ガラスの靴』が近隣に在庫無しと…人気?


「寒露」は本来は冬服の支度を始める気候
らしいのですが… まだまだクールビズ続き
… ノーベル物理学賞の真鍋淑郎氏が物理学
的に警鐘の気候温暖化メカニズム身近です。


心のなかは少しずつリアルモードになって
「静か」から徐々に「仕舞い」「始動」へ
一日を「し」のリズムで過ごしてゆきます。


【ハルキTを仕舞わず寒露始動する】


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四十二年間いろんなことがありました

人生はダンス・ダンス・ダンスきっと。

賞がどうとかこうとかどうでもいいね

これからも読みますよ読んでない本も。

この夏に引っ越しまだ開けていない箱

書斎で開封して並べてみた初版本たち。


ありがとう😉👍️🎶あなたのおかげで

人生はすぐに役立つものばかりでなく

いつ引き出しから出せるかわからない

そんなものばかりで出来ていると知り

でもそれがどんなに尊いのかを学んだ

ありがとうハルキムラカミそして僕が

愛するすべてに取り分け大切なヒトに。


【Tシャツはユニクロダンス・ダンス・ダンス】

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[追記]

朝からずっと着ていたT シャツ

願掛けのようにも
思えるのですが…
今シーズンの普通


Tシャツは季語ではない
ようですが…そんなこと
もどうでもよい真夜中に。


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