「我等の信念」
一人十殺
十生報国
悲惨で不幸な時代の「敢闘録」なのです。
戦時下に「美保海軍航空隊」に配属され
十代後半の青春期を奪われた青年の日記。
某年十二月二十六日 火曜日(現代語訳 : 長男 宏)
天候 曇 乱雲 片積雲
気温 六.〇度
日出 0714.5 日没0710.5
月出 1353 月没0209
朝の日課整列は全員集合、武道競技会の賞品授与式
が挙行された。閉式に司令官の講評と訓示があった。
二時限目の通信は本年最後の週間試験だった。本日
は二三回前と比べて気持ちに余裕があり手も滑らか
に動いたが、いまだに確信を持てない出来で残念だ。
午後の選択作業では自分の無精で洗濯も出来ず、何
もせずにボンヤリと過ごしてしまい、遺憾であった。
もっと有効に時間を使い作業をやらないといけない。
大掃除では兵舎の掃除を行い、繰り返し見廻った。
掃除をやった後は気分がサッパリして心地がよい。
いつもこのように綺麗にしておきたいものである。
(終わり)
なお、巻末近くの戦友名簿欄には「飛長」という
官職名で四名の氏名と実家住所が同様にペン書き
されていますが、前頁の家族名簿欄は無記入です。
【父よもっと話したかった年の暮れ】





一人十殺
十生報国
悲惨で不幸な時代の「敢闘録」なのです。
戦時下に「美保海軍航空隊」に配属され
十代後半の青春期を奪われた青年の日記。
某年十二月二十六日 火曜日(現代語訳 : 長男 宏)
天候 曇 乱雲 片積雲
気温 六.〇度
日出 0714.5 日没0710.5
月出 1353 月没0209
朝の日課整列は全員集合、武道競技会の賞品授与式
が挙行された。閉式に司令官の講評と訓示があった。
二時限目の通信は本年最後の週間試験だった。本日
は二三回前と比べて気持ちに余裕があり手も滑らか
に動いたが、いまだに確信を持てない出来で残念だ。
午後の選択作業では自分の無精で洗濯も出来ず、何
もせずにボンヤリと過ごしてしまい、遺憾であった。
もっと有効に時間を使い作業をやらないといけない。
大掃除では兵舎の掃除を行い、繰り返し見廻った。
掃除をやった後は気分がサッパリして心地がよい。
いつもこのように綺麗にしておきたいものである。
(終わり)
なお、巻末近くの戦友名簿欄には「飛長」という
官職名で四名の氏名と実家住所が同様にペン書き
されていますが、前頁の家族名簿欄は無記入です。
【父よもっと話したかった年の暮れ】












