NPブログ「Leitmotiv 」言葉・論理・主題連鎖への旅

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あじんど ふか


このシリーズ③うどんの梵天屋さん斜(はす)向かいの
定食屋さん居酒屋さんですから住所も須磨区妙法寺…


昼食時間帯しか行きませんでしたが…日替定食750円
看板メニューはバランスよくしっかり食べたい時に
又弁当を作りそびれた時に(そうです自家製詰込型)
午前中で仕事終了の時に気軽に… 機動隊前バス停前

画像は焼き魚定食 800円

焼き魚はカマス(魳、梭子魚、梭魚、魣)
晩夏に収獲したものを秋〜冬に一夜干し
してその後出回りますから…ある意味"旬"
淡白な味わいでしたがアッサリ美味しい


お別れ会みたいにこの日ご一緒した同僚
おふたりは日替わり定食で二種類の唐揚
安定感とボリュームで一番人気メニュー


いつか夜の時間帯に来てみたい… それは
叶わぬ坂の上の雲ならぬ坂の上の飯です

魚は神戸中央市場から毎日仕入れ…
ひょうごの美味し風土拡大協議会の
兵庫県認証食品取り扱いレストラン
に指定されていて協議会のイメージ 
キャラは県のマスコット「はばタン」
(このキャラについてはまた別記事で)


【食べながら話すことまだ出来ぬ春】


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イカ(烏賊)が親季語とすると🦑
きごさい(ネット歳時記)で三夏

スルメイカ(鯣-)もヤリイカ(槍-)
も子季語になるのでマイカ(真-)
ケンサキイカ(剣先-)も含めて
夏の季語のようなのですが…

「旬(しゅん)」は違っています。

コウイカ(甲烏賊)に含まれている
モンゴウイカ(紋甲 - )は 花烏賊や
桜烏賊同様に晩春の季語である
のに加えて…かなりの違和感です。
(追記:ホタルイカ(蛍-)は晩春妥当)



春のモンゴウイカ
夏のスルメイカ、ケンサキイカ
秋のアオリイカ(新子)
冬のヤリイカ


これが居酒屋店主さんの認識で
更に細かく言えば冬から早春に
かけてがヤリイカの旬だそうで  
… つまり今が本当に美味だとか。


【早春のヤリイカ如何にキミ生きる】



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🦑 烏賊(いか) 三夏
【子季語】
真烏賊/やり烏賊/するめ烏賊/烏賊の墨/烏賊の甲
【解説】
コウイカ目とツツイカ目に含まれる軟体動物頭足綱の総称。
大きさは様々で、胴長数センチのヒメイカから全長約二十
メートルになるダイオウイカまでいる。八本の腕のほかに
二本の伸縮する触碗を持ち、胴にはひれがある。[kigosai]

郷里の越前市を想わせる魚介のひとつ…

甘海老や勢子蟹(セイコガニ)と並ぶ好物。

一年中獲れるそうですが夏イメージ?…

実は三春の季語で春寒の時期に旨味あり

そう言えば一寸豆は初夏の季語だそうで

前記事を訂正しましたがこちらも今から。


刺身と壺焼で別日に賞味しながらお隣の

石川県金沢を謳うあの詩を想起します…


《 ふるさとは遠きにありて思ふもの
   そして悲しくうたふもの 》
          ( 室生犀星「小景異情」)


【アオハルは栄螺の殻と棘に似て】


『レゾンデートル』再読を了(お)えて…

何度読んでも変わるはずもない小説の

エンディング…しかし受け取りかたは…

人が変われるように変わるものですね。


【砂浜のサザエ裸足は危ないよ】


拳(こぶし)螺(ねじ)と連ねてもサザエ…

これも形状と内実とが彷彿とする漢字。



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はぜつりしかがんにざす


10cm弱のハゼを次々と上げながら呟く
河口の同じ方を向いて暫し拝聴お尋ね

十五夜の翌朝七時はちょうど満潮時で
大潮の満潮を調べて来ているそう成程

潮が今は逆流していてハゼも上るとか
野暮な話だけれど鯊(釣り)は三秋季語

あと一時間でもう川底が見えるように
なっていなくなる… 唐揚げ旨いんやで

鯔(ボラ)の幼魚がエサだけ上手く食う
このヒキはそうやな… やられた…餌?

ゴカイは高いしあっと言う間やからね
30分… わしはオキアミや持ちがええよ

外来魚とか大丈夫なんすかこの辺り?
おらんわ… 皆さんハゼ?… いや色々や

いろいろって?と聞きそびれたままで
おじゃましました…ハゼも釣師も色々


神戸市東灘区の清流住吉川両岸には高い
防水堤に守られた遊歩道が続いています
が 画像はそのコースが尽きた先の「渚」
普段ならもっとずっと海にせり出します


【渚にて ジョーサンプルの秋思する】
(『朱華』「秋への扉」より)


ウォーキングは背筋伸ばして両腕を前後
にしっかり振って踵(かかと)から着地し
顔と目線を前向きに上げ小一時間 距離と
歩数は気にせず… 季節の風物に游びます


【鯊釣りの老師と汽水域游ぶ】



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山下清画伯の文体に惹かれ 、。「」なしで
なぜなら読まない 発音しないからなんだな


褄と書き端の方を指し 添え物のこと
具という字をあてることもあります

褄は着物の生地の端 はし の部分で
端の字自体を つま とも読むのです
ついでに妻も夫も つまと読み両端

また具は ともと読みますから擬音と
言いますが つまとともは似ています

飲食のお店によってほぼ定番があり
また並ぶ魚によっても取り合わせが
あります 季節や彩りなども加味され
刺身の捌 さばきと共に板さんの力量


【夏魚いいのが入りましたから】
(『蒼穹』夏の部)


画像はこの夏の想い出の刺身集
刺身は勿論すべて旨いのですが

栄螺  鮪  鰆  螺貝  鰹 読めますか

鰹は国字つまり日本製の漢字で
万葉集には堅魚かたを の表記が
ありますが松魚とも書きますね
夏の季語で画像は刺身とタタキ

解答は最下方で文章の  つま に

肝心のつまのなかでは 茗荷 が
いい薬味になってくれています
合わせて読んで味わってみては



【茗荷の子  キミありて刺身の一家】



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さざえ 三春の季語
まぐろ 三冬の季語 
さわら 晩春の季語

しかしこれらは夏も旨いのです

つぶがい 海螺貝とも書き巻貝
つぶ螺はさざえにも共通します

かつお 漸く三夏の季語が登場

みょうが 茗荷の子は夏の季語
みょうがの花は秋の季語ですね

季語とは素敵な風物詩ですよね
でも区分が曖昧で不自由な時も


とうとう松山には行けませんでした
鉄道も宿泊も三日前にキャンセルし
市内の感染状況を憂慮してのことで

俳句甲子園は夏の甲子園とは異なり
無観客で終わりました英断に拍手を
前者はそれでも第25回で後者104回

ついでにオマケの つま  なのですが 
第18回NP組ネット句会は 処暑前日
締め切らせて戴きました 公開互選
会は無しで 結果発表をお楽しみに(^^)


【積年の想い道後に秋の雨】
(『蒼穹』秋の部)


【処暑の風ふきわたり慥(たし)かに畢(おわ)り】


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