NPブログ「Leitmotiv 」言葉・論理・主題連鎖への旅

カテゴリ: 心理学

当ブログ「leitmotiv(ライトモティーフ)」は
2012年1月16日に 当時交友のあった出口汪氏
(今も賀状交換)の水王舎の「論理エンジン」
公式ホームページ上三つのバナーのひとつと
して発足しました… 当時営業のかた(同上)に
大変お世話になり(開高健繋がり)その後様々
経緯を辿りブログとして独立し今に至ります。


大学入試センター試験2012国語
現代文【NP解析】


これが第一回目の記事タイトルでしたが偶然
俳句の「松の内」の季語が今日から使えなく
なりますねという時候挨拶から入っています。


さて標題に戻ります…そのうれしさをひとつ。

当ブログへの直接コメントではないのですが
『ジブリアニメを心理分析』という一冊の本
… 先月ご紹介の書き下ろし文庫本を入手購読
し とても腑に落ちましたというメッセージを
カウンセリングご専門のかたから戴いたこと。


とても有り難くうれしかったので記事化して
… NP(当ブログ主宰)この二月に入ってからは
一日ほぼ必ず一万歩以上歩くことにしている
(最多は二万歩寸前)のを続けよう… ブログも
(先月は落ち込んでいたけど)やはり続けよう
…と気持ちを強くしたことを早朝にご報告…
もちろん昨日はバレンタインデーだったので
それもあるのかもしれませんね… 皆さんは? (^^)


おはようございます🌅
ありがとうございますm(_ _)m

今日もよい一日でありますように\(^o^)/


【歩こう歩こうわたしは元気春や春】


[追記](上記メッセージのかたから : 許諾あり)
楽しく読める、学べることは大事だなと
改めて思った一冊です。


アルフレッド・アドラーは
ジークムント・フロイトよりも
未来志向の臨床心理学者のように
思われます… カール・グスタフ・ユングを
真ん中に置くとわかりやすいかも知れません
「無意識」が三者を繋ぎ アドラーは「勇気」
で この数年のリーディングフロンティアです。

…アドラーもユングも フロイトとは袂を分かつ
精神分析学者です… ちなみに近代心理学の祖で
あるフロイトは 夏目漱石が生まれる1867年には
生誕10年を過ぎるという時系列になり アドラー
は漱石よりも三歳下になります… 高三授業で今
『夢十夜』の「第一夜」を扱っています…この
時期に共通テストを意識しなくてもよい自由!
… 過去は不自由にして未来は自由 とも言えます。


アドラー心理学を根幹に据えた書き下ろし文庫本
『ジブリアニメを心理分析』(2021.8.21初刊)  が
書斎部屋での隔離療養期間中に最も心を射た一冊
… 読みやすく意外と深い学びになった6冊の一位。


幸いにして軽症で帰還を果たし元気にしています。

体調不良はフィジカルも勿論ですがメンタル強く
乗り越えないと見失ってしまう未来の危うさの方
を心しておくべきとあらためて肝に銘じています。


標題のアドラーの基本的命題を具体的にジブリで
たとえば『もののけ姫』アシタカの最後の旅立ち
にみることができるようで…「自己責任論」です。

「夢だけど!夢じゃなかった!」…帯裏キャッチ。

夢はみるだけではなく果たすもの。


【天空の城聳え立つ松の内】



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『音楽』

婦人雑誌に発表された物語で手記の形…
1965(S40)年2月に刊行され5年後の2月
に新潮文庫になりました(その1970年の
11月25日に作家は自衛隊に乱入割腹…
昭和はそのまま彼の年齢なので45歳没)。

三島由紀夫の没後50年の令和3年10月に
新潮文庫の新装版が出て村田沙耶香さん
(『コンビニ人間』で2016年芥川賞) の
新解説も付いています… 旧の澁澤龍彦は
フランス文学者で極めて精神分析的解説。


憂国忌には何か一作 世界のミシマを… と
決めているので2021年のこの日に初購入
し読み始めました… 古くて新しい作風で
… 温故知新とはまさにこのことなのかも。

併せて購入した『思考の整理学』は再読
英文学者の外山滋比古の大きな遺産名著
… 三島没の約20年後から三島の母校東大
や京大でもロング&ベストセラー継続中。


フロイト学説に長けているであろう三島
が精神科医を主人公に患者女性の冷感症
を素材として心理と性愛の深淵に迫る…
「音楽」の暗喩するものは衝撃的な内実。


グライダー型人間とエンジン搭載飛行機
型人間の比較で一世を風靡した感のある
外山氏の… まさに普遍的で時代を越えて
生き続ける思考方法の真骨頂は健在です。


前者はこっそり読みたくなる作品
(ミシマはそういうのが多過ぎて…)。
後者は教え子さんに薦めたい聖典
(なかなか読書時間の整理は困難?)。


標題句のようにミシマは
闘う時以外は優しい人…
だったような気がします
… 根拠よりも「まめ」さ。


一日遅れの予約発信
「優刻記」なのです。


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小川洋子さんと故河合隼雄さんの対談集
『生きるとは、自分の物語をつくること』
(新潮文庫) 終盤で心にしみたやりとり…。


小川 : 日常の中で、何気なく人を励ましているつもりでも全然励ましたことにはなってなくて、むしろ中途半端に放り出してることがあるんでしょうね。

河合 : それはつまり切っているということです。切る時は、励ましの言葉で切ると一番カッコええわけね。「頑張れよ」っていうのは、つまり「さよなら」ということです (笑)
。 


河合さんは臨床心理学者でカウンセラー
でしたが… 箱庭療法で非常に感激した例
… 大人で ものすごく難しい方のことば…
これは中盤に戻り 小川さん 河合さんと
同様に「すごい」(レベルが スケールが)
と思いました(小川さんは「宗教的」と)。

「先生はこの前私の箱庭を見て、これで治せると思ったでしょう」
「私は治してもらうために来てるのではありません」
   
   (河合「何のために来てるんですか」)

「ここに来るために来ております」



さらに最終盤のテーマ・・・

それは流石に伏せておきましょう
読者ご自身の目と心でご確認を…。


【今を生きる秋酣の物語】


国語授業も秋らしく「たけなわ」に
…オールインワンでフルカラー優れ物
「国語便覧」には 作家の小川さんは
無論のこと 河合隼雄さんと雅雄さん
(霊長類学者で児童文学者)の 弟・兄
のお二人も掲載されています…隼雄
さんは『こころの処方箋』名著です。


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夢シリーズ久しぶり…じわじわ読めるテクスト

入営(入隊)なのか研修(体験)なのか不明ですが
基地(駐屯地)のなかで服にバッジが見当たらず
厳格な(底意地の悪そうな)上官に不審を持たれ
寄宿舎(なぜかホテル)に取りに帰らされたNP…

自分の部屋がわからずフロント(なぜか髭親爺)
に調べてもらいルームキーを二つ(どっちや?)
持つも エレベータートラブルでなかなか来ず
ようやく乗れたが時間がどんどん過ぎてゆき…


時間に遅れる・人を待たせる・自己存在不明
系(?)の夢なのですが…臨床心理士の東山紘久
氏「遅れる夢」と精神医学者の小此木啓吾氏
「メディアを通した概念化」とを合わせて…
以下のように自己分析してみたのです 如何?


自分の人生は自分のためにあるのではないか
と強く考え初めた夢見者が、それでも今まで
の生き方をなかなか変えられなくて… 自分が
うまく乗り物に乗れずにいる そうして遅れる
ことで自分がもう目の前のことを概念化する
ことが出来ずに…「夢見は 自分のために時間
を使うことを考え始めたとき、を意味する」
(「遅れる夢」改編)

目の前で見たり肌で触れたりしているものが
いちばん身近なものだと思っているが… 実際
には、それについてほとんど何にもわかって
いない… ヘーゲルの『精神現象学』によると
「目の前にある現象を、ただDaとかthisとか
言って説明するのではなく、ものごととして
概念化して初めて本当にわかったことになる」
(「メディアを通した概念化」同上)


こう考えると「夢で見ている自分」は
「メディアを通して見ている自分」に
似ている… ということになりますよね
… そこに待ち受ける「心的現象」こそ
が「概念化」なのではないかと考察(!)
そして… 概念化は意味化や抽象化にも
重なりますからね… 更には深層心理的


それにしても「入営」とは心穏やかで
はないですね… 自分のために使う時間
は自分だけのためであってはならない
… と一方で思っている自分との葛藤か


【野茨(のいばら)の花の葛藤遅刻する】


(テクスト画像再録)

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