NPブログ「Leitmotiv 」言葉・論理・主題連鎖への旅

カテゴリ:詩・短歌・俳句 > 詩と詞

先日の神戸新聞第一面コラム
「随想」に漫画家こうの史代
さん(京都府福知山市在住)が

「わたしたちは、自分中心の
いただくを使い過ぎで、本来
は相手のかたがくださるので
はないか」

⋯という主旨のことを言って
くださいました。同感しつつ
以後気をつけております。(^^)


古語「給(賜)はる」の口語訳の正着
「いただく」よりも「くださる」です
⋯念の為「給(賜)ふ」は「なさる」。


九月九日は「重陽の節句」の日ですが
旧暦の行事なので本来は菊花の爛漫の
頃⋯菊の花びらの多重多層が表すのは
歳を重ねた「年の功」⋯中古の古文の
世界では「司召(つかさめし)の日」
春の除目(じもく)の地方人事異動日
「県召(あがためし)」に対する宮中
の人事異動の発令日⋯しかし新暦換算
10月中旬頃なので季感のズレ甚だしく
ことに今年はいまだに猛暑日続きます。

ご自愛くださいませ。


【重陽に駅の階段二段跳び】


大阪桐蔭時代の文芸部句会の節句の
拙句⋯マナー違反の「あかんやつ」
皆さまもお気をつけください。ヽ(^。^)ノ


おもかげ


阪神電車石屋川駅から
面影を辿り北へ上がり
2号線沿い御影公会堂
を右へまっすぐ程なく
御影高校の東に南天荘
画廊がみえてきます…。




八木重吉は1927年(昭和2年)29歳で茅ヶ崎で
死去も… 神戸市の東灘区に1922年(大正11年)
7月19日〜1925年3月まで御影師範等に英語教師
として滞在の間に多数の詩作… 言わば神戸詩人
石屋川べりを幼い桃子ちゃんを連れて散歩を…。


【キミ生きた百年のちの冬紅葉】




南天荘画廊では三谷恵子さんの「あそびの時間」
… フェルト羊毛クラフト作品の展示即売の個展
わたくし、早速、洒落た帽子をあらたにゲット
… 来週前半まで続きます、是非皆様お越しを…。


本日

12月7日(土曜日)大雪(たいせつ二十四節気)
おだやかな重吉のような冬日和の一日でした…。




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ブログ名物「対比」シリーズ


先日、ア・テンポの会のお二人とJR塩屋の

「海角スクエア」に游んだ時の戴き物二品。

Q1
違いをわかりやすく述べてください。

Q2
それぞれに合う飲み物は何でしょう。


【ヴィオロンのため息遠く秋暑の夜】😮‍💨


😮‍💨ヴィオロンのため息・・・
フランスの男性詩人ヴェルレーヌの
自由叙情詩「秋の歌」の冒頭… 但し
上田敏は「落葉」と名付けている。


Q3
上田敏が詩題を「落葉」とした理由は?


Aは夏のSDGsクイズの解答と共に後日。

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高石ともやさん82歳の訃報を今しがたきいた。

とても穏やかで優しい人柄と歌声のひとだった。

純粋なフォークシンガーソングライターだった。


三十年ほど前に「泉州ちきりマラソン」という
フルマラソンで途中同走したことがある… 彼は
よくロング・ディスタンスのマラソンにゲスト
ランナーとして走っていた… ミニコンサート付
きの時もあって素敵なギターと歌を聴いた記憶。

もう三十キロを過ぎた地点だったと思う
やや飛ばし過ぎのわたしがバテて脚どり
重くなった頃に彼が着々いや変わらずに 
淡々と軽々と走っていて…暫くご一緒に。

「引っ張ってもらう」という走り方で大いに
頑張れるものだ… わおっタカイシさんだあ〜
みたいなアドレナリンが不思議とわくものだ。

他愛ない話もしてくださったように思う
が… 急にまたわたしは走り辛くなった…
その時に彼が明るく呟いた声を忘れない。

「追い風だね、しかも走るスピードと同じ」

つまり向かい風を切る爽快感も強めの追い風
に乗る後押し感もどちらも無くて却って辛い
らしいのだ… 「人生もこんな感じかも」とは
彼が言ったかわたしが勝手に思い込んだか…。

そのあと高石ともやさんはあっと思う間も無く
走り辛くなったわたしを置き去りにしてゆく…。

「追い風は走りにくい」

わたしは、高石ともやさんの訃報に、彼から
貰ったと恣意的な教訓にしている言葉を思う。

高石ともやさんの詞曲でいちばん好きなのは
『街』…舞台は京都だが余り限定感の無い入り
のニ節を援用させていただく…メロディと伴奏
をくちずさむだけで心が震えるような気がする。



【追い風に負けず高石ともや逝く
   うしろ姿のまた遠ざかる】


【ゲレンデにキミの想い出もう見えず】⛷️


《 街 》

下駄の音 路地裏通り 雨上がりの屋根
窓越しの手まり唄 おさげ髪の想い出
この街が好きさ 君がいるから
この街が好きさ 君の微笑あるから

街の角 喫茶店 古い美術館
山かげの細い道 初恋の涙
この街が好きさ 君がいるから
この街が好きさ 君の微笑あるから


⛷️ゲレンデ・・・ 
スキーやスノーボードなどと並んで三冬の季語。
高石ともやさんの名曲「想い出の赤いヤッケ」に
″今のゲレンデは想い出だけ 君のかげさえも
今はもう見えず″ というフレーズがある。

 

またたび
三秋の季語


山寺駅からJR仙山線を挟んで立石寺と
反対側の坂を登ると芭蕉記念館があり
帰りに坂を降りつつ地元のオジサンに
教えられた…「猫が酔うんだよ」そう
またたびの白い花は仲夏の季語…初秋
の葉は表裏で色違いらしいが… 何故?
旅人の私に声を?またたびオジサン…。


またたび
(化け猫あんずちゃんテーマソング)
作詞作曲:佐藤千亜妃


流れ流され気がつくと
随分遠くへ来てしまった
ゆくあてもなく雲を数えて
あくびをひとつ

夏の日の蜃気楼
日常を抜け出して
明日またあなたに会えるかな
また旅に出よう

時間も忘れてふたり
またたびの花を探してた日が
懐かしいね

夏の日の蜃気楼
日常を抜け出して
いつかまたあなたに会えたなら
また旅に出よう

また旅に出よう



11節中5節だけ援用させて 
いただいた…とてもいい詞曲。

旅立ち直前にみた映画のおかげで
なぜか猫に縁のある旅だったかも。


【またたびの花咲く山寺にもどる
   きっと自分を抜け出している】




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