NPブログ「Leitmotiv 」言葉・論理・主題連鎖への旅

カテゴリ:詩・短歌・俳句 > 俳句と川柳


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だっさいき(9月19日)

カワウソが獲物を祭り上げ
ため込んでは食い散らかす
さまを書物の散乱に喩えて

糸瓜忌(へちまき)・子規忌


明治35年に三十五歳で鬼籍入りした
俳人で歌人で文学者 正岡子規の忌日

病床句から柿・蜜柑・梨 …
見舞いに貰ったものですね


側に柿くふ人を恨みけり (M32)
飯くはで蜜柑を好む病哉 (M32)
大きなる梨を包みし袱紗(ふくさ)哉 (M32)



この明治32年(1899年)は日本に初めて
ペストが侵入したそうです… この面で
も二つの戦争の狭間の面でも世界進出


それから122年後…
子規逝きて119年後

この夏ずっと抱えていた課題(教員免許更新講習)
の提出物(レポート・アンケート・試験答案)を…
ようやく簡易書留速達で休日窓口から郵便で出し
… 寝不足を補ったあとに子規を偲んで二冊併読を


【子規忌には無理する臥せる喰い散らす】


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季寄せ捲(めく)る


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冷やかに
爽やかに
澄んだ水

冷やか

九月(仲秋)の季語

秋水(秋の水)
爽やか
水澄む

三秋(八・九・十月の秋じゅう)の季語

季語集

俳句歳時記もしくは季寄せと言います


「三尺の秋水」
とは
切れ味鋭い名刀の喩え(画像季寄せより)


クラフトなんちゃら
ルイボスかんちゃら

ガクシュウしています

季語集は
これも大きな学習をせねばならぬときの
気分転換の隙間ガクシュウに充てていて
…台風一過 ルイボスティーと共に味わい☕️
すっきり… ルイボスはノンカフェインで
ティーは紅茶というよりも健康茶ですね


【ルイボスは南アへの旅秋の水】



☕️ルイボスティー・・・
南アフリカ共和国のセダルバーグ山脈一帯で
栽培されるルイボスは、20世紀に入ってから
世界中に知られるようになりました。味わい
が紅茶に似ていることから、ヨーロッパでは
カフェインゼロの紅茶代わりとして愛飲され
ています。[伊藤園ホームページより]

石寒太(いしかんた)さんのオールカラー
『よくわかる俳句歳時記』から親季語…

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《暮らし》
野分(のわき)
稲刈
月見
竹伐(き)る
豊の秋

《行事》
敬老の日
赤い羽根

《動物》
蛇穴に入る
小鳥
燕去る
初鴨

《植物》
曼珠沙華(まんじゅしゃげ)
葡萄(ぶどう)
木犀(もくせい)
竜胆(りんどう)
蘭(らん)
木通(あけび)
南瓜(かぼちゃ)
苦瓜(にがうり/ゴーヤ)
秋茄子(あきなす)
甘藷(さつまいも/かんしょ)
玉蜀黍(とうもろこし)

《時候》
台風(野分よりも暴風雨や高波高潮)
秋彼岸
名月


比較的イメージしやすい
大きな見出し季語ばかり
…植物で特に秋の味覚が
多いです…早速ご賞味を


そして… 一句捻(ひね)ってみませんか。ρ(^^)ノ


[追句]

【秋茄子の顔して一句を捻る】


【木犀の闇に言葉と文学と】
(『蒼穹』秋の部)


四冊の季語集以外にはネットの
「きごさい」(季語と歳時記)や
タブレット画面の「○月の季語」
(例:9月11日〜)などを参照します


【糸瓜忌に安保法までぶら下がり】
(『蒼穹』秋の部)

子規忌も仲秋の季語で9月19日(明治35年没)
糸瓜忌・獺祭(だっさい)忌とも言われます…
2015年のこの日未明「平和安全法制」が
参議院で再可決され 自衛隊は実質的に他国
の戦争に後方支援参加可能になりました…
時(秋:とき)の首相に「ぶら下がり」で懸命
に確たるコメントを求める記者たちが居て


【注文の多い生き方玄鳥去る】
(2020.9 賢治展の十連句より)


賢治忌に向けて短冊作品創り始めました
神戸御影の南天荘画廊に出品いたします
… 近日中に2021賢治展詳細予告予定🎵











絶えずに聞くは展覧ならまし

[上句は俳句(のつもり)、下句を付けて短歌(のつもり)]

重陽(朝陽)ー花ー絶え(多重)ー聞く(菊)ー展覧
[縁語(と掛詞)]

重陽の節句は九月九日
五節句の一つ
(人日/七草・上巳/桃花・端午/菖蒲・七夕/笹葉)
旧暦では菊の花の盛んな頃(2021年は10月14日)

菊は古来
多重の年功・幸福を象徴する花として愛でられ
「秋の除目(じもく)」として官吏任命の「司召」
(つかさめし:人事異動)が行われる頃出世祝い
の花として「重用」(春は県召あがためし地方官)。

前説が長くなりました
おめでとうございます。\(^o^)/

入賞・入選の賞状と副賞の発送は今月中旬以降
になります…鶴首してお待ちくださいますよう
(ご住所変更やまだお届けなき場合もご一報を)
…又第十四回兼題発表の日は最下方に掲載あり。


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【兼題の部】
 
《第一席》
胡瓜切る祖母の背中は小さくて【木乃香】

《第二席》
廃村の虚空を仰ぐ鳥威し【Jinzi】

《第三席》
台風に負けぬと足掻く風見鶏【北斗七星】

〈入選〉
蜩も聞けぬ実験後の帰り【市森】
キリストのやうな案山子に鳥集ひ【俳人28号】
蝉時雨鉛筆を止めてはならぬ【木乃香】
蜩の鳴き声くぐる特急列車【金木犀】
台風が飛ばしてくれた出勤日【健志】
学生の群像のあり稲雀【ゆめうつつ】



【川柳の部】

《第一席》
白驟雨あなたを引き留む言い訳に【金木犀】

《第二席》
新感染線路は続くよどこまでも【音川】

《第三席》
金メダルかじられ心は鉛色【芦獏】

〈入選〉
オリムピックガス抜きはスガ抜きでガースー【数指揮】
瓜を買う金もないので爪をかみ【芦獏】
支持率と感染率の虹曲線【数指揮】
平均率比べ合いやバッハのフーガ【音川】


緊急事態宣言(再)延長決定の日
の発表になってしまいました…
「俳句・川柳」という言葉の
「妙(多重)なる文化」の灯を
消すことなく…次回は「秋土用」
入りの日(10月20日)に兼題発表

予定です…是非挙(こぞ)っての
ご参加ご投句お待ちしています。(^o^)丿


【夜長にも謳う最後に語彙は勝つ】


互選会へのご投稿ありがとうございました
また読者の皆様方に… ご高覧 感謝歓迎です。


以下を踏まえて・・・
「重陽」(9月9日)に
入賞・入選の正式発表
をさせていただきます。

今しばらくお楽しみにお待ちください
選評って句同様にとても面白いですね


「作句・選句・評句」は俳句の三大醍醐味です。


[追記]
遅れて届いた撰句・選評を合わせ全体を
微修正(加筆訂正)しました… 悪しからず
ご了承ください…尚主宰添削しての掲載
は今回(以降)はいたしません…ご了解を。


 【兼題の部】
胡瓜切る祖母の背中は小さくて【木乃香】
特撰:コロナ禍で帰省することがままならず、久しぶりに実家に帰った時の年月の経過をありふれた日常の一欠片から切り取っており、美しくも淋しく表現されているところが魅力的で、とても惹きつけられる句だと感じました。
特撰 :
並撰 :

川上で回る西瓜が風冷やす【北斗七星】
特撰:
並撰:西瓜を冷やしている様子を見るだけで涼しくなったような気がすることを、風を冷やすと表現した点がすごいと思った

3  コロナ禍で胡瓜の鮮度測りかね
4  祖母の家胡瓜を食べた我走る

朝日受け氷と西瓜空泳ぐ【北斗七星】
特撰:氷と西瓜の組み合わせも良く、それらを泳ぐと表現することに涼しさを感じた。

法師蟬鉛筆を止めてはならぬ【木乃香】
並撰:夏休みの終わりに、宿題に追われながら、しかしあまりの暑さに手が止まるという様子が浮かんだ
並撰:色々な切口で味わえる
並撰 :

蜩も聞けぬ実験後の帰り【市森】
並撰:句またがりがいい、遅くまでごくろうさま「その日暮らし」。

8  寒蟬の音で準備する未来へと

夜蝉や白装束で初舞台【俳人28号】
並撰:蝉が羽化する瞬間を表現した比喩の言葉遊びが詩的で美しいと思いました。

10 蜩の鳴き声くぐる特急列車【金木犀】
並撰:見立てのユニークさが良い。
並撰:

11 あおむけの蝉のむくろも蟻の糧
12 寒蟬や完全数の数かぞへ
13 木乃伊蟬鎧姿で何想ふ

14 台風が飛ばしてくれた出勤日【健志】
並撰:

15 台風のさだめぞ旅の向かう場所【Jinzi】
並撰:秋という絶好の旅の季節に、不条理にも現れる台風によって振り回される旅人の姿が現実的で素敵だと感じました。
並撰:


16 台風もはがれぬ蔦の甲子園

17 息子たち台風の目を追いかける【健志】
並撰:雨の間、外で遊べずに鬱憤がたまっていた子供達が、ようやく雨が上がったと言って外へ飛び出していく、そんな元気な様子が浮かんだ

18 台風のあと静寂の甲子園
19 大風や落ちぬ空蝉さるすべり

20 台風に負けぬと足掻く風見鶏【北斗七星】
特撰:台風で思うように出かけることもできず、窓からぐるぐると回る風見鶏を眺める、という情景が目に浮かんだ
並撰:視点が特異。

21 親と子で顔色変わる台風や
22 雀より子供怖がらせる案山子

23 キリストのやうな案山子に鳥集ひ【俳人28号】
並撰:比喩がいいですね、どなたかの寂しげで優しい立ち姿に惹かれます。
並撰:

24 案山子には柳眉とおちょぼ口似合ひ
25 稲雀まだかまだかと問いかける

26 学生の群像のあり稲雀【ゆめうつつ】
並撰:

27 稲雀絨毯探し巡回す

28 廃村の虚空を仰ぐ鳥威し【Jinzi】
特撰:キレのあるストレート が良い。「虚空」という語もすばらしい。
並撰:昔は大活躍していた鳥威しが、廃村という時代の変化によって役割を失い、ただただ立ち尽くしているだけというリアルな風景を、情緒あふれる表現で読み手に想像させるこの句にとても魅力を感じました。
並撰:

29 親の敷くレール鳴子のよく響き


【川柳の部】

30 白驟雨あなたを引き留む言い訳に【金木犀】
特撰:「口実」ではなく「言い訳」と言う語を用いたことで上品にまとまっている。
特撰:


31 金メダルかじられ心は鉛色【芦獏】
並撰:とても話題になったあの事件を色で対比させたところが面白く感じました。
並撰:

32 金でなきゃだめなんですと二位似蝉
33 河童忌に胡瓜かじりて放屁せり
34 蟻はべり今そ仮寝の蝉がおり
35 丑の日はエア鰻重の特上で

36 十日目に蝉スイートな夢を見る【芦獏】
並撰:

37 胡瓜食むキューリー夫人が窮理する

38 瓜を買う金もないので爪をかみ【芦獏】
特撰:"瓜"と"爪"という瓜二つな表現で瓜を物欲しそうに眺める姿がとても面白いく楽しませてくれる表現だと感じました。


39 大風に帽子飛ばされ落武者に【芦獏】
並撰:

40 うつせみやなだざけくらいそうになり
41 和合する蝉の組手はまねできず
42 野分後に分野無用の仕分けあり
43 いつかくるそのひぐらしのなれのはて

44 オリムピックガス抜きはスガ抜きでガースー【数指揮】
特撰 :
並撰:言葉遊びの妙。

45 新感染線路は続くよどこまでも【音川】
特撰:今の時世を踏まえて聴くと面白い。

並撰:
並撰 :


46 支持率と感染率の虹曲線【数指揮】
並撰:収束点や如何に?!
並撰:
並撰:


47 平均率比べ合いやバッハのフーガ【音川】
並撰:まさか「平均律クラヴィーア」のダジャレですか、バッハはあの銀座散歩の方ですよね。
並撰:バッハッハ ーッ悪徳商人高笑い。



【白玉のつゆ知らずなり白露の夜】

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