NPブログ「Leitmotiv 」言葉・論理・主題連鎖への旅

カテゴリ:詩・短歌・俳句 > 俳句と川柳

仮屋賢一代表
安岡麻佑編集長
による俳句雑誌
『奎』は年間四回 3.6.9.12月号として
刊行されていたのですが今号は諸事情
あり初めて七月号として7月30日付け。

故 小池康生代表の時
わたしは第8号から参加させて戴いて
今号までに二十数回(欠詠あり)毎号
十句を掲載同人として寄稿しています。

今号は「時を忘れて」というタイトル
で十連句⋯全句にさり気なくカタカナ
語を配してみました、夏の句ですね。

定価は1000円、購読同人も掲載同人も
同じで購読料(同人会費)は雑誌代と
送付料込みで年5000円となっています。

毎号送付前に、追加購読の冊数打診が
メールメッセージで編集部から届き、
バックナンバーも在庫があれば購入可。

わたしの場合は今号は「同人作品」と
しての十句と「同人相互批評一頁」と
を掲載して戴いたので追加5冊と、別
に創刊号から再整理して抜けていた
28号(「乳白色阪神淡路大震災」の
巻頭文を書かせて戴いた折の)1冊と
を注文していたので画像のように⋯。


【時々は時を忘れてホトトギス】



1000017670

 

JR伊丹駅前すぐの奥出雲蕎麦
「一福」いっぷくで一服して
日替わりランチの味噌カツと
ぶっかけ蕎麦でもう満腹だし
(極旨です⋯次回は皿かざる)
日差しと暑さが余りにも酷く。

外に出て酷暑帰るところあり
(山口誓子名句の類想でボツ句)


【ぶっかけ蕎麦何時帰ってもいい酷暑】


伊丹市民ミュージアム隣接の
柿衞文庫(かきもりは難字)
「芭蕉展」を堪能し、古文書
筆書の端麗と俳画一幅一幅の
巧みに心打たれるも涼し過ぎ。


【一服ののち一幅の涼しくて】

【蕉翁画首途の春に皆似たり】


奥の細道への首途(かどで門出)は
陰暦の晩春三月二十七日でその際の
曽良とのツーショット似顔絵が後世
の刊行物や掛け軸などに画かれる顔
姿の方向性を決めたように思われる
⋯写真の無い時代にどれも似て寒い。


それにしても芭蕉(ばせを、ばせう)
は途轍も無いカリスマだったのだと
あらためて気づかされる⋯あたかも
背筋がぞっとするような閑寂な平日
午後で他一人ぐらいしか見当たらず
冷え冷えと空調の効き過ぎた館内で。


旅に病んで夢は枯野をかけ廻る⋯と
終焉の地大坂(当時)御堂前の花屋
で亡くなる四日前に詠んだそうだが
奈良生駒から大坂へのくらがり峠を
重陽頃に越えたのが最後の旅だった。

《菊の香にくらがり登る節句かな》
(芭蕉)

わたしも昨年の晩夏この地に登り夏枯れをした
記憶が蘇りながら⋯暑さ寒さの愚痴多く「いき」
には程遠い吟行となっていることに思い至る。

序でに地下の入場無料の「戦争画展」こちらは
また心がどん底ぐらいに寒々としてしまった。


【極北のユーモア戦争画の寒く】


エントランスなのか脱極寒の総合案内横
伊丹出身の上島鬼貫(うえしまおにつら)
の一行物(いちぎょうもの)俳句があり
立ち並ぶ掛軸にようやく丁度よい温かさ。


【鬼貫の一行物に夏の夢】


市民ミュージアムを出て阪急伊丹駅迄歩き
新伊丹駅近にあるという有名作家ゆかりの
喫茶店に足を運んだのだが、暑くて熱くて
挫けそうになり、しかも辿り着いた其処に
参院選の政党ポスターが貼られていた為に
又々心が寒々として退散してしまった次第。


【一句だに成せずと夏の句を為せり】


いやあ夏の吟行って暑くも寒くもなれていいね。



1000017597
1000017505
1000017535
1000017534

1000017532



金子敦さんの最新人気句集を朝まだき食卓でよむ
校内コンビニ取り置き予約は気分転換のきしめん
漸く期末考査の高3論理国語問題を三種印刷納入
思い立ってミント神戸15階で160回目は血漿献血


外は暑い暑い一日だったが気分涼しげに過ごした。


金子敦さんの句から「水素材」(変化流動の兆し)
の入った、私の好きな句を紹介させて戴きます。

ご本人から「どんどん紹介しちゃってください」
とのお赦しあり、それはもう一か月以上前のこと。

長くかかったのは、私の心や日常に余裕が無いの
かもと、「あっちゃん」は優しく語りかけてくる。


《春浅し水栽培の根の真白》

《消印は縦に流るる春の川》

《水底に沈みたるまま浮いてこい》

《鯛焼の香の流れ来る雨宿り》

《雨だれの真白き音やシクラメン》

《杭を打つ一音ごとに水温む》

《水筒のちやぷんちやぷんと青き踏む》

《まばたきの間に春潮の色変はる》

《噴水やピエロはひよいと珠に乗り》

《コンパスの小さき穴や梅雨に入る》

《かき氷の器に残る水平線》

《大根を洗ひたる手を洗ひけり》

《道路鏡の緩き湾曲春の海》

《釣堀に映る長方形の空》

《永き日や茶碗は沈み箸は浮き》

《星屑のやうな泡吐く金魚かな》


こうしてよむと、春夏の句の多いことに思い至る。

やはり、水素材に縁語的に似合うのは金子敦句に
於いては春から夏にかけてなのだろうと独り言ち。


だから、金子敦さんの「ポケットの底」には
いつも温かい水が流れていて、それは変化や
流動を望みながらも、「今、此処、我」をも
大切にしたいとの気持ちが伝わってくるのだ。
(もちろん、お父さまや愛猫のすずさんも😸)


「あなた自身のポケットの底にはなにが?」

と問いかけてくるような気がして、ちょっと
相当に(庄司薫風)素敵な句集だと思います。


標題歌や冒頭の四行は、七月四日の私自身の
ポケットの底なのだ、もう五日の早朝に記す。


「今日のわたしのポケットの底にはなにが?」

と自問自答する… 久しぶりのクラシックピアノ
コンサート(ポートアイランド)エアチケット
そのほか、またまたレポート一題書けそうだ。


【ポケットの底に白南風アイランド】


1000017331
1000017344
1000017343




『お手本は奥の細道  はじめて作る俳句教室』
などなど、たくさんの著書や句集で知られる
塩見恵介先生

虚子記念文学館の監事でホトトギスお世話役
にして伝統俳句協会、所謂デンハイの魔女?
玉手のり子先生

2025年全国高校生俳句選手権大会、松山夏の
俳句甲子園連続出場の灘高校文芸同好会顧問
森本晋先生

NP

四人で「東灘句会」グループ結成いつか
「春の俳句甲子園」をやりましょうとの  
意気軒昂の「ぽのぽの茶屋」会食を開催。


【焼き茄子と鮎と見えない一寸豆と】


1000017224






金子敦氏は
文科省の検定教科書に掲載句を持つ
とても著名な俳人のかたなのですが
わたくしNPは金子さんの第五句集
『音符』に強烈に惹かれてその句群
の「音楽素材」特に「楽器素材」の
絶妙さをマイブログに記すことから
敦さんとのメールや賀状等での交流
をお赦し戴いたように覚えています。

今回は標題の新刊を果報にも頂戴し
あらためて、私より少し若くて「僕」
の主格でご自身を語る「あっちゃん」
(ホトトギスの玉手のり子氏に倣う)
の持つ人間力&句力!に厚かましく
も前にも増して惹かれているのです。

上記の「素材性」に因んで述べると
あっちゃん(・・;)の第六句集である
『シーグラス』の「色素材・光素材」
は見事で美言な使い方なのでしたが
今回は…ふふふふ分別解析中なのです。

というかー(軽い^^;)そんな簡単に
あっちゃんの真髄に迫れるはずない
ですよ… まずは恒例のドッグイヤー
(端折り)を丁寧にして一つの仮想
観点から初読再読させて戴きました。


句集名に秘められた、あっちゃんの
真意(大袈裟💦)とは何か…新たな
素材性の妙を見出した(つもりの)
NP恣意的解説… 次回はご本人の許諾
を戴ければ大好きな句と共に語って
みたいのですが、まだまだポケット
の底から出てきたばかりですからね。

一句だけご紹介してまた後日続編を。


《恋猫の声のときどき丸くなる》
(金子敦『ポケットの底』2023年)


【恋猫の句にもドッグイヤーの句集】


1000016816


このページのトップヘ