NPブログ「Leitmotiv 」言葉・論理・主題連鎖への旅

カテゴリ: 外国語

当ブログで予(かね)てよりご紹介の通り、
ウルトラ・ミズノさんのブログ「よろず大学~General Campus」で、
「アナザーワールド」(ゲーム)とでも呼ぶべき『新・舞姫』が、
疾風怒濤(Sturm und Drang)*のような連載活況を呈しています。


す、す、す凄い。
な、な、な何なんだ。
の、の、の呑気ではいられない。
お、お、お面白過ぎるそれはどっちだ。
ん、ん、んんんん唸ってしまうううう。
な、な、な何が飛び出すか更に期待大。


イメージ的には「砂の女」です。
はい、
安部公房の名作ですね。
(この機会に読み返してみます。)

特に深い連関の論理はありませんが、
直截(ちょくせつ)的な印象です。

・・・

先日そこに寄せたNPのコメントと、
主宰の余りにも興味深いレスとを、
下記に転載させていただいたので(今回は発覚承諾系)、
是非とも本編と合わせて、
まとめて読んでみて下さい。


1. NP 2017年11月27日 05:59
27日朝、久しぶりにまとめて読んでみました。
とても面白いです、
ルサンチマン**です。
ところで先日来ですが一か所気になっています。
ドイツ女性エリスが「食事をいただく」という謙譲語感覚を用いていた場面です。
和子のそれは勿論いいのですが、
ドイツにも敬語的な表現や感覚はあるのでしょうか。
これは揚げ足取りではなく全き好奇心です。

2. mizuno 2017年11月29日 10:51
コメントありがとうございます。
調べてみました。御指摘の通り、ドイツ語には丁寧や婉曲の表現はあっても、謙譲の表現はなさそうですね。へりくだることの多い日本人の国民性は、謙譲表現の発達している日本語という言語的な背景にも関係しているのかもしれません。勉強になりました。
余談ですが、ドイツ語には男性名詞・女性名詞の他に、中性名詞というのがあるんですよね。ドイツで出生届を出す際に「男」でも「女」でもない「第3の性」が認められるようになった、というニュースが先日ありましたが、ここにも言語的な背景があるような気がします。

・・・・・・

ミズノさんは本業の国語教員免許以外にも、
英語・社会の教員免許を持っています。

仕事でスイスに長期滞在していたので、
たぶんドイツ語もイケルのではないかと。

シンガーソングライターでもあるんですよ、
陸上部顧問で自分も一緒に走っているらしい・・・。

腸の病は共通しています。
共に完治も ( `ー´)ノ 。

で!
こんな友人を持っているNPって、
凄くないですか!?

・・・ってのが、
別稿で展開しています(^O^)/・・・、
「意識高い系」の「陥穽」(かんせい:落とし穴)だと、
最近特に留意しています。
クワバラクワバラ(*_*;・・・。

あ、
桑原聡氏(『東大の現代文25か年』教学社赤本の著者)のこともそうですよね、
ついつい載せてしまう・・・、
職員室隣席でクラス担任ご一緒しているKB先生。

・・・・・・・・・

m(__)mm(__)m
標題に戻ります。


『 Neo Tänzerin 』Lesen Sie es.
『新・舞姫』をお読み下さい。

tänzerin(踊り子)は「中性名詞」なのです。

Ultra Mizuno作・・・ウルトラはドイツ語です。


Was ist das?
それはどっちだ!?



*疾風怒濤(しっぷうどとう)・・・
激しい風と荒れ狂う波の意。また、時代が激しく変化することの形容。
ドイツ語の「シュトゥルム・ウント・ドラング(Sturm und Drang)」の和訳で、ドイツ語での本来の意味は「嵐と衝動」。
18世紀後半にゲーテやシラーらを中心にドイツで展開された文学革新運動や、そのような運動で象徴される時代そのものを指す。後のロマン主義に繋がる時代であり、人間の内面に迫る革新的な作品で新たな潮流を生み出したことから、現在では転じて、時代が激しく変化することに対して使われる言葉となった。
[「Hatena Keyword」より]

**ルサンチマン(フランス語 ressentiment)・・・
〔哲〕 ニーチェの用語。被支配者あるいは弱者が、支配者や強者への憎悪やねたみを内心にため込んでいること。この心理のうえに成り立つのが愛とか同情といった奴隷道徳であるという。怨恨。
[同上]

前記事のティラミスで思い出しました。

イタリア風デザートのティラミスは、
仕上げで表面にココアパウダーやチョコパウダー、
時にエスプレッソの豆を挽いた粉をふりかけて風味を付けます。 


先日生徒たちは二時間連続の家庭科授業で調理実習を行ない、
初めてのケーキ作りに挑み、
“クリスマスの薪(まき:切り株)”という意味の、
ビュッシュ・ド・ノエル (仏: bûche de Noël)」 を作成しました。

クラスの男子生徒くんが持ってきてくれた、
いわゆる「ブッシュ・ド・ノエル」です。
DCIM5692




















ひと月早いメリークリスマス・・・、
諸先生がたへの御裾分けもありました。
生徒たちと家庭科先生のご配慮に感謝したことです。

ジョワイユ ノエル (Joyeux Noël) 🎄


ピアノソナタ第26番Op.81を、
ヴィルヘルム・バックハウス★のピアノで聴いています(全16分程度)。

「告別」「不在」「再会」という全三楽章から成っています。

ナポレオンの侵攻に暗雲立ち込めるウィーン、
そこに生きたベートヴェン、
不屈の精神が生んだ傑作たち・・・の一つです、
(「音楽の友9月号」の「名曲タイムトラヴェル(平野昭)」より)

“「告別 1809年5月4日 尊敬するルドルフ大公殿下の出発に際し」”
・・・というメモ書きとして第1楽章冒頭には、
「戦火」を逃れるためにウィーンを離れる皇帝一家とともに、
去ってゆくルドルフ大公にあてた「Le-be wohl」(さようなら)の、
歌詞(のようなもの)が楽譜に振られています。
(同上)

悲壮感漂う別れというよりも、
必ずまたお逢いしたいですキラキラ ☆彡☆彡☆彡みたいな印象です~NPには。

そして実際に第3楽章は、
「再会 1810年1月30日」と記され、
平和条約締結によるルドルフ大公帰還の「抑えきれない喜びが体の中から湧きあがるような瞬間」が、
第2楽章終盤の「ため息」音型6小節(👈↑「音友」による)を経て、
ほぼ休止なく始まるのです。
ここからは「Das Wiedersehen」(再会)の歓喜・明朗に満ちているように聴こえます~(同上)。
(HTくん、久しぶりにドイツ語教えて下さい、コメント待っています。)

このWiedersehen(ヴィーダ―ゼーエン)は当ブログ既出の言葉です。
アウフ・ヴィーダーゼーエン. Auf Wiedersehen で「さようなら(またお逢いしましょう)」でしたね。
そうです!
村上春樹さんが小澤征爾さん(当時80歳)のベルリン・フィルでの復活コンサート(2016.4.8)に駆け付けた際、
村上ファンのホール受付嬢から「あなたの作品を読んで私の人生は変わりました」とまで言われた後、
その「ヴィダーゼーエン」から「問題のセリフ」につながっていったんですよね~。

【是非、当ブログその辺りのアーカイブをお読みくださいね~「音楽カテゴリー」ですよ~多分。】
(HTくん、繰り返します、クアラルンプール以降、音沙汰が無いよ、今どこに?)


・・・・・・・・・・・・

『告別』のピアノソナタとしての難易度は、
恒例のヤフー知恵袋Q&Aによると・・・、
(もういい加減に自分の耳で分かりたいのですがついつい相対化を図ろうと…)
「『月光』『テンペスト(嵐)』より難しく『熱情』よりは簡単」ということで、
『熱情』(ピアンソナタ第23番Op.57)を同じバックハウスで聴くことになります。
ふむふむこれは確かに難しいわね・・・というか・・・どれも難しいし、
そもそも難易度で曲の良し悪しがあるわけじゃないからね・・・(=_=)。
(^^♪(^^♪(^^♪
最近「熱情」確か聴いたよな~あ~そうだ 小林愛実さんだ、
・・・というサーフィンで・・・N響との演奏会で買ったCDも聴くことになりますね。
カップリングの「悲愴」(ピアノソナタ第8番Op.13)も。


あ、いかん、何をやっているんだ( ^ω^)・・・。

・・・・・・・・・・・・

でも結局、
バックハウスでピアノコンチェルト第5番『皇帝』を聴くところまで行って、
よかったかな~(^^♪、
この夏はベートヴェンと決めていましたからね本来は。


大公・皇帝の無事帰還についてはともかくとして、
やがてまた戦火に突入してゆく国家と時代の作品とは言え・・・、
やはり、
もちろん、
戦争より平和ですよね。

音楽や文学を含めて、
あらゆる芸術を(スポーツも)守るためにも楽しむためにも。



★ヴィルヘルム・バックハウス・・・
Wilhelm Backhaus, 1884年3月26日 - 1969年7月5日 は、ドイツ・ライプツィヒ出身のピアニスト。ウィルヘルムとも表記される。ドイツ国籍であったが、のちスイスに帰化した。ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン、カール・ツェルニー、フランツ・リストの直系の弟子。

DCIM4378おそらく異国には無いでしょう。

美味しそうで御免ね。

ねばねばトリオ画像でエールを送ります。

「長芋・おくら・納豆」に茄子の漬物添え。

これで味がついてるんだよ。


粘り強くなれそうな気がするさ。






帰国したら声を掛けて下さい必ず。

いつでも訪ねて下さい。

なかなか帰れなくてもメールや連絡など下さい。


つらいことも多いだろうさ。

でもキミは頑張ってきたんだから。


これからも応援しているよ。


イギリスの詩人シェリーの詩の一節です。

Cancelled Passage of the Ode to Liberty 

Percy Bysshe Shelley

Within a cavern of man's trackless spirit 
Is throned an Image so intensely fair 
That the adventurous thoughts that wander near it
Worship, and as they kneel, tremble and fear The splendour of its presence, and the light Penetrates their dreamlike frame 
Till they become charged with the strength of flame.



光あるうちに光の中を歩みなさい
(レフ・トルストイ、ヨハネ福音書12章28~36節より)



異国って魂の異国なんだからね。

心の中にしか異国はないよ。



頑張れるよキミなら。





ロケット研究部の連中が今週、
フランスでの「手作りロケット打ち上げ研修」から帰国しましたが、
昨日「お土産LIVRE」をいただきました。

村上春樹『1Q84』フランス語版です。
KMさんKSくんLKくんほんとうにありがとう~。
(^^♪(^^♪(^^♪
一人ずつ一冊ずつゆっくり順に取り出して渡してくれる「演出」、
面白かったですよ。
DCIM4341













すでにNPクラスのSKくんからは美味しいフランス菓子をいただきましたが、
こちらの書籍もカラフル・デザインで「おいしそー」。


(◎_◎;) えっ・・・フランス語を読みなさいってこと・・・だよね。


気になる表現箇所を何か所か、
フランス語学習やってみます。


(^^;(^^;(^^;(^^; こうして夏の楽しみは、
増えに増え続けて、
やがて・・・・・・。


でも、
本校は来週の土曜日(8月5日)が終業式です。
焦ることはありません、
だってまだまだ夏休みになっていないんですからね(*^^*)。





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